『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
部活終わりだった。
頭に冷たいものが当たった。
雨と気づくのはそう遅くはなかった。
気づけばどんどん強くなって、地面が乗算レイヤーをかけたかのように、暗く染っていく。
傘をさそうと思ったけど、やっぱりやめた。
風に乗って、帰路に着いた。
雨の冷たさが心地よかった。
これも自然の賜物だね。
雨に佇む
雨が風に吹かれて
少し斜めに降ってるとき
窓に当たって流れていくのを
見るのが好き
これは内側からしか見れない景色
そんな雨のフィルターを通して観る
いつもと違う佇まいの街並みは
自分の知らない街だった
雨に佇む
その日は、何日かぶりの晴れだった。
しかも晴天。雨が続いていたのに突然。
待ち合わせ場所に来た君は、空を見て「綺麗だね」と微笑んでいた。
彼女の様子がいつもと違っていたなんて、浮かれていた俺には気付けなかった。
君が見たいと言っていた映画を見に行って、君のお気に入りの服屋を回って、事前に予約してあった夜景の綺麗なレストランに足を運んだ。
今思えば、フォークとナイフを持つ手が止まってぼーっと夜景を眺めていた彼女の気持ちに気付いていれば、まだ良かったのかも知れない。
レストランを出た後、公園に向かった。
ビルのネオンが光って、とても夜景が綺麗だった。
ベンチで今までの事を話した。
そして、話が落ち着いてきた頃、僕はベンチを立ち、唾を飲み込み、「結婚してください」そう言った。
彼女は、
「ごめんなさい」
そう言って泣いていた。
初めて見た泣いた姿、プロポーズ失敗という現実。
全てに混乱していた。
彼女は、泣きながら「プロポーズされる事は前々から分かっていた」と言っていた。
彼女の両親はすごく厳しく、彼女と僕のことについても反対していたそうだった。
僕にその事を相談できなくて、今に至るというわけだった。
僕は嘘が下手で隠すのに必死だった。それと同様に、人の嘘を見抜くのも下手だった。
だが、僕は「君が飽きて僕を振ったならまだしも、親に反対されていたということなら認められるように頑張る。」と言ったが、彼女は頭を横に振り「本当にごめんなさい。親にもこれが最後と言われて来たの。」そう言い残して走り去って行った。
頬に流れていた涙は、ちょんちょんっと降り始めた雨に混じって消えていた。
さっきまで晴れて星が綺麗だったのに、僕の涙とともに雨は強くなっていく。
ここまで恋愛に本気になったことはなかった。
彼女の好みを聞いて、
彼女が行きたいところに行って、
彼女の好きな夜景が見れる所にだって何度も行った。
なのに、どうして。
僕は強い雨に打たれながら、ただただ佇むだけだった。
あなたは、雨のなかで立っている。
ぬれてしまって、
さむくて、ふるえてる。
かたをふるわせて、
雨がほっぺたを伝って落ちていく
雨よ、雨。
どうぞ止んでおくれ。
わたしは、かさなどもっておりませんから、
あなたにさしてあげられないのです。
雨に佇むひまわり
燦々と降り注ぐ日光が似合うイメージだが
雨に濡れながら凛と咲いているのも似合う
車の下で猫が雨宿りしている
危ないので、退去をお願いすると
威嚇されてしまった
人間同士でも思いやりがすれ違うのだから
猫相手では思いやりは伝わらない
仕方ない
幸い時間に余裕はあるので
何とか安全に退去してもらうまで
交渉を続けよう
雨に佇む
突然の夕立に、周章てて、近くの公園の小さな屋根付きのベンチに逃げ込んだ…久しぶりに来た公園は、思いの外狭くて、遊具も小さくて、今更乍ら吃驚した…子供の頃は、広くて、滑り台も高くて、ブランコも、空まで漕げそうな気がしていたのに…
そして、何時も一緒に遊んでいた、女の子の記憶も蘇って来た…木陰で、新聞紙を敷いて、ままごとして、大人になったら、結婚しようねって、約束をしては、ほっぺにチューもしていたっけ…
そんなことを、雨宿りし乍ら、一人で思い出して、今は名前すら、覚えていない女の子を懐かしんで…
貴女は、雨の中にひとり佇む人にはならなくて良いのです。
悲しいことがあれば、誰かの胸を貸してもらって泣けばいい。
嬉しいことがあれば、皆と踊り狂えばいい。
貴女は、人と交わり、人と共に在るのが良いのですよ。
そして静かに佇んだりせず、わいわいと賑やかに、その時間を楽しんでくださいね。
雨に佇む
小雨の中での運転中、道路脇に傘をさして佇む人がいた。
通り過ぎた時、何気に見たバックミラーで私は嬉しくなった。
その人の傍には黄色いレインコートを来た小さな犬。
飼い主さんの傘は殆どその子犬の上だった。
「佇む」って何か物悲しい印象の言葉だけれど、優しい空間にもあるんだな…
と感じさせてくれた一瞬でした。
雨に佇む
雨に佇む、一本足の赤いアナタは
少し艶が出て頼もしく見える。
雨に佇む、丸顔の錆びたアナタは
バスが来るまで傍に付き添ってくれる。
雨に佇む、置き忘れられたアナタは
持ち主が戻って来るのを待っている。
雨に佇むアナタは、少し寂しそう。
ただそこで待っている。
お昼頃から急に振りだした雨はどんどん勢いを強めていって、窓の外をすっかり灰色のカラーフィルムに閉じ込めてしまった。
外を歩く人影はすっかり消えて、寂れた喫茶店じゃ常連さんはおろか、雨宿り客ですら来ない有り様。なんかもう、閑古鳥すら鳴いてないかもしれないくらい、店内は喧騒とはかけ離れた状態になっていた。
このまま雨が降るならもうお客さんは来ないかもしれないな、なんて思ってゆっくり早めの店じまいの支度を始めた頃だ。
お向かいにある、グレーのシャッターがかかって久しい家屋の軒下にぽつんと一人、シャッターよりも濃いグレーの色をしたスーツの男性が立っていた。
けっこうな長身のくせして、あんまりにも静かに、そしてぽつねんと立っているものだから一瞬電柱が増えたのかと思ったが、確かにあれは男性だ。
いかにも社会人という装いの彼の腕にかかっているのは灰色の町中で一際目立つであろう、メロンクリームソーダみたいな模様をしたポップで可愛い傘だった。すごくオーソドックスなビジネススーツに古ぼけたシャッター。灰色に覆いつくされた町中で、鮮やかな緑だけがやたら浮いている。
なぜ、そのチョイス?
というか、何待ち?
店じまいの支度もそこそこに、私はなんだかスーツの彼から目が離せなくなってしまった。スーツの彼というべきか、鮮烈なグリーンと言うべきかは分からないけど。
そして、彼がシャッターの下で雨宿りを始めてから早くも15分を過ぎようか、という時。
ぱしゃぱしゃと水溜まりも気にせずに軽やかに響く足音がした。
「パパー!!」
喜びに上擦った声と共に、ずぶ濡れの小さい女の子が、スーツの彼の元に飛び込む。女の子の手には、大人用の大きなビニール傘が握られていた。
「おかえり。まったく、お前がパパの傘持ってっちゃうから見ろ、パパこんなにびしょびしょだぞ。」
「えー? 可愛い傘でよかったじゃん。ていうか、パパの傘重かった。手疲れちゃった。」
「だからお前もこんなに濡れてんのか……」
苦笑いをしながらも、濡れた前髪をかき分ける手付きはとても優しい。
「これは帰ったらまず風呂だな……」
「えぇー! やだー! お腹すいた!」
そんなことを言いながら、二人は傘を開く。
男性は、シンプルなビニール傘を。女の子は可愛いメロンクリームソーダの傘を。
「あ! パパ、見て!」
「メロンクリームソーダだって!」
女の子がキラキラした顔で指差したのは、雨で片付け損ねていたウチのメニュー看板だった。
「へえー、美味しそうだな。」
「食べたい!」
身体冷やすだろ、なんて言いつつ歩き出そうとするお父さん。しかし最早女の子はさながら水浴びをして固く地面に根を張った草木のように、しっかりと脚を地面に突き立てたまま、看板を指さしつづける。
「食べたい!!!」
「こんなに濡れてたらお店に迷惑かかるだろ。今度また来よう。な?」
「じゃあお店の人に迷惑か聞いてみて!!!」
え、わたし?
いつの間にか、女の子の真ん丸の目はガラス窓越しにしっかりと私の姿を捉えていた。
「お姉さん!! お店入ってもいいですか!!!」
圧がすごい。
なんかもう、顔にメロンクリームソーダと書いてある。幻視が見える。
さて、もちろん迷惑なんてことはあるわけがない。
私は目一杯の歓迎の気持ちを込めて、両腕で大きく丸を描くのだった。
『雨に佇む』
【雨に佇む】
私は雨が好きだ
傘を差し雨の中を歩くのは楽しい
雨粒がリズミカルに傘を打つ
耳をくすぐる音楽は私を楽しませてくれる
目を閉じると昔の記憶がよみがえる
まだ小さかったころ、水の中から上を見上げると
たくさんの雨粒が水面に落ち、天上は無数の波紋でいっぱいになった
あの美しい光景は忘れないだろう
もう、あの頃には戻れない
しかし、昔の雨も、今の雨も、大好きだ
天上を見上げる
雨はまだ止みそうにない
雨に佇む
雨の音は好きだ。なんとなく、心が落ち着くから。
ザーザーと音を立てて降る雨も、土砂崩れなどを起こさないなら全然良い。
でも、今の私は人間関係や、受験という土砂降りの雨に打たれている。
現実で降っている雨は、屋根のあるところに行けば、打たれなくて済む。でもこの雨は雨宿りができない。
時間を無駄にしたと思うほど、雨の勢いは増して、心を濡らし、体の動きを重くする。
やまない雨はないなんていうけれど、いつ止むの?
一ヶ月?一年?十年?それとも死ぬまで?
そんなのキツすぎる。
でも、どんなにキツくても、自ら自分の命を断つ勇気もない。それに、まだ私の傘はあるから。
まだ、まだもう少し頑張れる。
絶対に、いつか雨を晴らすんだ———。
なんて思っていたのからはや一年。中学生から高校生になり、有難いことに受験も上手くいった。
でも、だからといって雨が止んだわけじゃない。
相変わらず、人間関係や勉強や将来などのいろんな悩みの雨の中に、私は佇んでいる。
少し背伸びして入った高校。周りは皆んな頭が良くて、高校生最初の夏で、挫折ばかりしている。
でも、少しだけ、目の前に光が差して、夢と言えるものができた。
あのとき、不登校で悩んでた時も、死にたくなった時も、私の傘になってくれた人達のように、私も誰かの傘になりたい。私の憧れの人達がしているように、大勢の人を笑顔にする出来ないけど、他の方法で、私は誰かの傘になる。
今はまだ頼りないボロボロの傘でも、私が大人といえるときになったら、絶対に、私があなた達の立派な傘になってみせるから。
季節の夏の中を跳ねる。
そして、いつもなら9月のやさしい雨に佇み、そっと秋にふわりと着地するはずだった。
だけど今年はきっと10月になってもまだまだ夏で、暑い日が続いてると思っていると、いきなりドスンと晩秋が落ちてくるかもしれない。
「雨に佇む」
「雨に佇む」
一輪の花があった。雪にも風にも茹だる日差しにも屈しない花が唯一首をたおるのは、雨の日だった。どうやら大切な人を亡くした時に雨が降っていたらしい。いつも花に水をくれる人だったけれど、雨の日、それも嵐の日に、花の様子を見に来た帰り道で事故に遭ったようだ。雨による視界不良で彼が見えなかったらしい。車と正面衝突した彼は一瞬で散った。花は雨が降る度に思う。この雨に打たれて一瞬で散ることができれば、私も彼の元へ行けるのに、と。しかし雨はいつも酷く優しく、花の花弁を揺らすのだ。
「あこがれのひと」
「雨音って、好きなの」
彼女はそう言って髪をかきあげた。
その言葉も、その仕草も、見るだけで蕩けてしまいそうで──
※
降水確率は二十パーセント。
朝も晴れていたし、まさか雨が降るなんて思わないだろう。
気象アプリで雨雲レーダーをチェックすると、やはり通り雨のようだ。
昇降口にひとり。
大粒の雨を降らせる雨雲を睨みつける。
「バス、一本見送るしかないか」
図書室へ向かおうとしたそのとき、視界の端に彼女を捉えた。
「……あ、」
声をかけようとしたが、出来ない。
彼女の隣に立つ男子生徒の距離が妙に近いからだ。
そのまま二人を見ていると、男子生徒は鞄から折り畳み傘を出し、彼女に差し出した。
そうだよね……
あんなに素敵な人、モテないわけがない。
それこそ男なんて選びたい放題では?
胸の奥に広がるこの不快感にも似たものを、認めたくなくて、彼女たちに背を向けた。
そのまま、速度を上げて廊下を進む。
ただの憧れではないのかもしれない。
友情ではないのかもしれない。
だけど、恋ではない──ないはずなのに。
私が、彼女に向けているこの気持ちは、何?
いつの間にか、立ち止まっていた。
渡り廊下の両脇は土砂降り。
────雨に佇む
#雨に佇む
最愛の人を無くした。
病気で少しづつ弱ってはいたが、まさか。
亡くなるなんて、
まだ、行きたい場所一緒に食べたかったもの。
まだまだあったよ?
でも、1番思っているのは君なんだろう。
今日は、寄りにもよってきみの嫌いな雨だ。
「ごめん、今日だけは雨に肩を借りるね」
そうすれば、出したくもない目からの水が分からないから。
「もう少しだけ、ここに居させて。」
雨になるとあいつが立っている。
学校帰り、児童玄関の前、あいつが立っている。
赤い魚。
むなびれで黒い傘を持って、脛まで分かれた足の
先はスニーカーを履いて。
ぼくを待っている。
みんながそいつの横を通り過ぎていく。
だけどぼくが歩き出すと後をついてくる。
なにをするでもないが、ついてくる。
こんなの完全に不審者ってやつだと思うから、
ほんとは人に話したり、助けを呼んだりしたい。
だけどしってる。
こいつはぼくにしか見えてない。
家まで着くと、敷地には入らずぴたりと止まる。
そしてぼくが家に入って行くのをじいっと見てる。
しばらくして見に行くと消えている。
夏の間だけ。雨が降ったら必ずというわけでもない。
僕は大人になった。
今日は雨。
窓の外、会社の前の道に目をやる。
「また来てるな…。」
「雨に佇む」
雨に佇む
人生、焦り過ぎず、時には、立ち止まり、ゆっくり自分を見つめ直してみることも大切なのかなと思います。
雨に佇むように。
人は恋をするとどうなるか。それは『恋は雨上がりのように』を読めば分かると思う。感情表現が少ないクールな女子高生が、バイト先の歳の離れた冴えないファミレス店長に密かに想いを寄せる恋愛漫画だが、初めて読んだ時少しホッとした。わたしの密かな恋心も、この女子高生とおんなじだなって思えるところがたくさんあったから。わたしはあの人に本気で恋をしている。そう確信が持てた。
雨の日の2人のシーン、純粋な気持ちや切なさが滲み出る台詞が印象的。もう一度読み返したい漫画だ。
【雨に佇む】
coming soon !
めっちゃ書き直した…………(;´Д`)