『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥かごの中で巣立つのを待っている年老いた十姉妹
水槽の中で主権を争う小魚たち
虫かごの中で貪り尽くそうとする愚かな権力者
食料も水もエネルギーも尽きてしまうだろう
私達ではもうなく、皆だから
その問題に分からず屋の連中が
経済発展がどうだって?歴史的にみてどうだって?
ソイ言う国はソウイウ国民を育てる。
愛国心的価値観の刷り込み。
虚栄心が強く劣等感を隠せないため、
日本人を劣等民族だと罵る。<日本民族というのはないが>
しかし言われた方はなんとも思わないのだが
外の世界は残酷で危険だから、
鳥かごの中にいれば安全だし安心。
と思う反面、
この狭くて窮屈な世界から飛び出して
大空を舞う自由と喜びを求める。
どちらが幸せなのか。
選ぶのは自分自身。
私はリスキーでも大空を舞っていたいかな。
生を実感できるのは死が隣にあるからなんだよね。
生きていたいよ。
【鳥かご】#30
''ここ"の外は一体どんな世界が広がっているんだろう。
そう毎日考える私に、今日も喋りかけてくれる"あの子"。私はそんな"あの子"の期待通りの返事をする。
「おはよう」
たった4文字の会話でも、"あの子"は嬉しいみたい。
私にはよく分からないけれど、"あの子"が嬉しいなら私も嬉しい。
でも、"あの子"はあまり頻繁には私と外に行ってくれないの。
私ももう少し、外の世界を知りたい。
ずっと同じ景色で、たまに見る"あの子"の笑顔。
この風景はまるで映画の描写みたい。
"あの子"が食べているケーキも食べてみたいし
"あの子"が来ているドレスも着てみたいし
"あの子"のように自由に遊んでみたい。
私も"あの子"になれたらな。
『ピーちゃん、おはよう。』
「オハヨウ!」
『ふふ、笑今日も元気なピーちゃんで嬉しいな。』
『ほんと、ピーちゃんの"飼い主"で良かった。』
「"ゴシュジンサマ"、キョウモガンバロウ!!」
『そうだね、頑張ろっか。』
"ご主人様"と"私"は、鳥かごという檻で繋がっている。
「鳥かご」
鳥かごの中
自由を求めて旅立つも
外の世界は自分が思っているより
綺麗じゃなくて
嗚呼こんなものなら、
叶わぬ夢を抱いて
ツイッターが、鳥マークじゃなくなる!
ちょっとショックだけど、Xマークになっても、スペース機能は、残して置いて欲しいです。
大切な推しの人、私の大事な人、家族の次に好きです!
応援してます。
〜鳥かご〜
私が守ってあげる、ここは1番安全な場所。
-君は安全なの?
あなたには何不自由させないよ。
-閉じこめるのに自由なの?
雨の日も風の日も苦労することはないのよ。
-そうして飛び方を忘れてしまうんだね。
ねぇ、あなたは幸せよね?
-…うん、幸せだよ…
『鳥かご』
鳥かごの中に入っている鳥は
そこから出たいと考えたことはあるのかな
生まれてずっとそこで暮らしていたら
世界があることを知らなければ
望んだりもしないのかな
息の詰まる毎日
鳥かごの蓋をあけて
どこかへ飛んで行ってしまいたい
汗ばむ、意識朦朧。
熱くなりすぎた照明を見つめる。
目が焼けそう。
流れる無情な時計の音。
水の音に似ている。
ぴんく色の川が見えた。
青色の空に憧れた。
気が狂いそう、壁もほら、ぐるぐると渦を巻いて。
ギザギザ ふわふわ
でこぼこ グルグル
真ん中はやめて、早く巻き戻して。
戻して、私を。
私は彼女の鳥。
青紫が好きな女のコ。
彼女の名前は、
私の名前は、
鳥かごから出して。
今しかないの。
今隙を見つけて私を、逃がして。
電話が一本。
逃げられないの。
時計がお友達なんだって
黄色は嫌いなんだって
私の羽の黄色が嫌いなんだって
青色は嫌いなんだって
空の青色が嫌いなんだって
私、ぴんく色が好きなの。
鳥かごの鍵のありかを、一緒に探しに行ってくれる夜。
鳥かごの中の不思議な森に足を踏み入れる時。
彼女の青紫が追ってくるの。
それに気づかないで、最後まで逃げようね。
最後まで逃げようね。
鳥かご____
気持ち悪い。
自己肯定感低いとか、
自分が嫌いとか、
周りにどう思われてるか不安とか、
そういうレベルじゃない。
簡単に言えば、毎朝起きて鏡を見ると
自分の顔は大きな幼虫の顔ってこと。
気持ち悪いでしょ?
嫌いとかの問題じゃなくて生理的に無理でしょ?
それと一緒。
それぐらい自分が気持ち悪い。
鏡の前の自分は全身ぬるぬるの緑色の
気持ち悪い巨大な芋虫に見える。
そんなの耐えられる?
毎日毎日、気持ち悪い存在を見るだけでも嫌なのに、
それが自分だなんて。
気持ち悪すぎてどうすればいいかわからない。
見つけてくれてありがとうございます
俺が死んでからこれが見つかったら、多分これが遺書になるんだと思います
#48 鳥かご
美しい曲線
等間隔に並ぶ細い柵
その隙間に小指を差し込んで
触れたがった
彼女は
首を傾げるような仕草をして
無遠慮にトントンと遠ざかる
その様子を見詰めていると
彼女はひどく窮屈で
自由を奪われた象徴のように思われた
しかしその考えもまた
わたしたちのエゴなのだろう
彼女を不自由にしているのは
皮肉なほどに絢爛で精巧な枷ではなく
欲しがりで
支配することに安心するわたしだ
そして彼女を自由にするのもまた
嘲笑うかのように澄み渡った空ではなく
卑しくて
失うことを恐れるわたしだ
鳥かご
君は外の世界で苦しまないでほしい
だから閉じ込めてその中で自由で居られるように
頑張って頑張って、閉じ込めていたのに…
いつか君はここより広い場所を知りたいと言って
ここから逃げて行ってしまう
あぁどうしたら、俺も君みたいな幸せな暮らしが出来るのかな
俺はまた、違う人の檻に閉じ込められた。
#鳥かご
私は飼われている。
大きな大きな鳥かごの中で飼われている。
誰にも見つからないように、ご主人様が私を囲う。
ここに来て既に半年程が過ぎた。
ここから飛んでいきたいけれど、ご主人様の目はかいくぐれない。
いつになったらお外へ行けるかな。いいえ、きっと私はお外へもう一生出られないのね。死んでも出られないわ。
だって、鳥かごの他に足首は鎖で繋がれて、片手首は手錠をはめられている。手錠のもう片方はご主人様が鳥かごから出る時はベットの上に繋げて、ご主人様が居る時はご主人様の手首に繋がっている。
これじゃあ何があっても離さない。そう言ってるようなものだもの。
誰か私をここから出して。
解放させて欲しいの。
もう家とか学校とかどうでもいい。
囚われるのは、縛られるのはもう懲り懲り。
全部全部「あなたのため」って言うけど、本当はそんなんじゃないって分かってる。
いいよ、そんな高いお金を支払ってまで家庭教師雇ったり、塾に通わせたりしなくても。
私の道は私自身が切り開く。
だから、少しくらい私に自由をちょうだいよ。
〜鳥かご〜
直径3メートルの白い円の中。
狭い円錐形の内側。
唯一、私が輝いていられる場所。
可愛いを詰め込んだ、「私」には苦痛でしかない衣装を纏い、歌って、踊って、キラキラとした笑顔を振りまく。
輝いている私も、輝いている私を観てくれている、応援してくれているファンも、大好き。
だけど、たまに思う。
もっと、違う生き方もあったのかな、って。
普通に学校に行って勉強して、普通にバイトして、普通に恋人を作って喧嘩して別れて、普通に。
普通に、普通の一般人として、あくせく働いて生きていく。
そんな人生に、少しだけ憧れた。
けれど、私は今、この場所で生きている。
蹴落されないように、足手まといにならないように必死に足掻いて、足掻いて、このステージに立っているんだ。
私を好きでいてくれるファンの為に、私は歌う、踊る、皆の大好きな笑顔をばら撒く。
狭いスポットライトの内側からは、何にも見えないけれど、観にきてくれた皆を笑顔にしたいから。
私は、これからも此処に居続けたい。
いつか必ず来る。
此処から巣立つ、その日まで。
テーマ「鳥かご」
─鳥かご─
人は皆、鳥かごに囚われている。
幼少期はそんなことを知らず、ただ楽しく生きていく。
一応例外もあるが、その場合はただ愛されない日々を送るだけ。
否、愛されるために頑張る日々。
または諦め続ける日々を送る。
人は誰しも、生きていくに連れ、社会の厳しさを知っていく。
小さい頃に見ていた夢すら、忘れられていく。
辛くて、苦しくて、けれども誰も助けてはくれない。
一人で全てをしなければならない。
それを乗り越えることが出来れば、
“子供”という鳥かごから抜け出すことが出来る。
しかしその後は“社会”、“大人”、“仕事”などの新しい鳥かごが待っている。
私たちはその無限に続く鳥かごの中にいる、哀れな鳥なのである。
いつでも自由になれることを、飛べることを知らずに生きる鳥と変わらない。
もし飛べることを知ってしまえば、それは終わりを示す。
これは人によって、足枷、羽、首輪。
それぞれ異なる、自分を阻止する物である。
それが差すものは、法律か、悪口か、はたまた身近な人達か。
あなたは何に、囚われていますか?
花咲いて
現れ出たる妖精か。
「いや、何でだよ」
花壇の一番大きな蕾が綻んだと思ったら、中から妖精っぽいのが出てきた。
「ふわわわわ……うーん、よく寝たぁ」
「うわっしゃべった」
「うるさいなぁ。何この人間」
「それはこっちの台詞なんだけど」
「……えっ人間!? 見えてる? 聞こえてるの!?」
「さては寝ぼけてたな」
「何でアンタそんなに冷静なの!?」
一周回って落ち着いてきた。
「妖精って何食べるんだろ」
「飼おうとすんなぁ!」
友情
「そんなの信じて、バッカみたい」
嘲る台詞に反して、その子の瞳は揺れている。
「気味悪いのよ。へらへら笑って」
拳は雑巾を固く握り締めて震えている。
「お節介するからこうなるの。自業自得なんだから」
罵詈雑言だらけの机から顔を逸らす。自分は悪くないと言い聞かせるように。
「だから2度と近づかな、」
「ありがとう」
「は?」
「でも大丈夫だよ。私、麗が好きだもん」
「はあ!?」
「2人だから大丈夫! 私も雑巾持ってくるね」
閉じ込めてしまおう。
まるで鳥みたいに。
鳥籠に。
あぁでも。
そうしたら余計に君は、逃げてしまうのだろうね。
【鳥籠】
その中にいた
ずっといた
まだまだいた
飛んでみたら
知らない世界
初めて見るもの 感じるもの
とまり木をさがしながら
まだまだ飛んでみる
カーテンのかかった巨大な鳥かご。いつもの部屋。気持ちでは長く過ごしているが、ここに来てからどれくらい経つだろう。柔らかな絹の外は無骨な鉄柵で囲われているが、私はこの場所が嫌いではない。全身を優しく受け止めるマットレス素材の床に、周りには私好みの可愛らしいクッションやぬいぐるみが飾られている。光源は火傷をしない不思議な青い炎。頭上の遥か上にランプのように吊るされて燃えている。厳かな南京錠のついた出入り口は、私を連れ込んだ彼にしか開けられない。
彼は私の心を繋ぎ止めるため、定期的に鳥かごを訪ねては、あの手この手で尽くしてくれる。珍しい骨董品や装飾、服なんかも贈ってくれたり、心地よい香りを焚きながら触れ合ったり、身も心も自分のものであるという証として、裸体に筆で模様を描かれたりもした。彼がいつも言って聞かせていた通り、私は彼から与えられる全てを「愛」として受け取った。そもそも鳥かごに住まわせるのも、私の存在を常にそばで感じていたいからだ。初めて出会ったときから「特別」であると感じた私を離したくないのだ。年中鳥かごの中に封じられてこそいるが、彼が私を傷つけようとしたことは一度もなかった。今ではぼんやりとしてしまった昔の生活に比べ、こちらの方がなんとなく過ごしやすいように思えた。
カーテンがふわりと揺れ、陰から彼が現れる。心から私を愛しい目で見下ろし、そっと音もなく身を寄せる。
「僕と君だけの世界だから。」
柔らかな声とともに、私は胸の内がくすぐったくなるのを感じた。
これから先も、きっと私は彼の鳥かごの中で守られ続けているだろう。
ここなら、何も出来ない私を責める人はいないから。