『1年間を振り返る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お正月にはみかんを食べたい。
今日は大晦日という事で近所のスーパーも朝8時には開店し、開店からのタイムセールでみかんが安いというので買いに行ったのです。
...が、8時に行ったのに開店前から並んでいた人もいて、目の前で売り切れてしまいました。
もう少しだったのに。
思えば、もう少しだったのにと思う事が今年は多かったように思います。
もう少しで私の番だったのに、もう少しで期限内にクリアできたのに...とかね。
ひとつひとつは大した事では無いし、深刻な事でもないけど...、瞬発力とか行動力とかが衰えてきているのでしょうか。
来年はその辺りを鍛えて逞しく生きていきたいものです。
そういえば早いもので、明日はもう来年なんですね。
今年は私の拙い文章を読んでくださりありがとうございました。
このスマホの向こう側、何処の誰かは分かりませんが、此処で出逢えたのもきっと大切なご縁なんだろうと思っております。
寒い日が続きますが、どうぞお健やかにお過ごしください。
皆様にとりまして幸多き一年となりますよう
心からお祈りいたします。
ではまた、来年。
そんなに変わっていないみたい。心はそんな簡単に変わらないんだ。
でも、なんだか去年よりも前に進んだんだと思う。
今年を振り返って
今年は色々とあった年だったように思う。
勿論、楽しいことは沢山あった。
脱出ゲームに参加したり、詩展に参加したり、自分の詩を載せてもらったり、フォロワーの皆さんと楽しく卓を囲んだり、旅行をしたり…。
その反面、後半に入ってからは母が入院したり、詐欺に引っかかりかけたり、諸々の出来事に心が疲れて抑うつ状態になってしまい年末を目前に休職になってしまったりといった出来事もあった。
仕事には2月に復職する予定なのでまずは、そこで頑張りすぎてしまわないようにしようと思う(勿論、頑張らなくてはいけないところもあるが)。
そして、詩を沢山作りたい。
だが今は、温泉で1年の疲れをゆっくり癒そうと思う。
「1年間を振り返る」
目を覚ます。
顔にまとわりつく冷気が、朝が来たことを知らせる。
布団の中はこんなにも暖かいのにそれを跳ね除け支度をしなければならない。
下へ降りるとリビングで家族がコタツに入って談笑している。
年の瀬になると、話題は今年あったことで持ち切りなる。
お盆やクリスマスの思い出を語る家族の間に入って、自分のコタツに足を伸ばす。
布団に入っていた時と同じ暖かさを手に入れた足は、もう二度と熱を無くさないように私をここへ縛り付ける。
家族の声につられて自分の一年を振り返ってみると、色々なことが起こったようで、なんだか呆気なかったように感じる。
きっと来年もこうやって一年を終えるのだろうと、まだ始まってもいない1年の終わりを予想し苦笑する。
あと何回振り返るのだろうか、来年を振り返るときは、傍に誰がいるのだろうか。
分からないが、とにかく今年は何事もなく年を越せそうである。
この1年は暑い夏が長かった。10月から11月の初めまで暑かったので急に寒くなったときは体調を崩す人が多かった。11月の終わりぐらい熱が出て最初 喘息だと思って咳が出る感じがしたけど後から熱が出て病院行ったらインフルエンザ a型だった。小学校以来のインフルエンザでした。
今年1年間を振り返ると
前半は普通だったんですが、後半はやる気が出ず
ダラダラと過ごしてました。
けど、今年もあと100日。
と知ったとき、その100日は、サボらずアプリに参加しようと決め、遅れたことも多々ありましたが、やり遂げることができました。
明日からの来年も、続けられるように頑張ります。
下手な文章を読んでいただいているみなさま。
読んでいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
来年も、みなさまにとって良い1年になりますように。
「1年間を振り返る」
「おとーしゃん、ぜんぜんかえってこないー!やー!」
「もうちょっと待っていようね、⬜︎⬜︎。」「しゃっきもきいたー!もうちょっとってどのくらいー?!」「……。」
「それじゃ、突然だが、この1年間の振り返りをしよう!」「ふりかえりー?」「そう!振り返り!」「て なにー?」「知らないかー……。」「んー!」
「振り返りっていうのはね、あ、ニンゲンくんもよければしようよ!」「……なんで自分まで……。」「起こされて不機嫌だね!」「……うるさい。」「ハイハイ、悪かったよ!」
「振り返りというのは、ある期間で起こったことを懐かしんだり、はじめに立てた目標までどのくらい近づけたかを話し合うことだよ!」「へぇー!わかった!」「えらいぞー!」「ん!」
相変わらず仲良しなきょうだいだ。
……この機械のきょうだいを創り上げた、彼らにとっての父親って、どのくらいすごいひとだったんだろう。
「すごいなんてものじゃあないよ!伝説とでもいえばわかるだろうか!」「ん!おとーしゃん、すごいこなの!やしゃしくてねー、かちこくてねー、えとねー。すごいこ!」「そう!」
「……あ、そうそう!この1年を振り返るんだったね!」
「この1年間、あっという間に過ぎていったねえ!」「んー!」
「まずはアレだね!ニンゲンくんとの出会い!」
「こう見えてボクとニンゲンくんは、今年出会ったばかりなんだ!なんだか感慨深いねえ……!」
「最初はもっと毒舌だったよな、マッドサイエンティストって。」「あれー、そーだったかなー?おぼえていないなあー?」
「もっとひとを見下してる感じだった。」「人聞きが悪いぞ!」
「……まあいい。キミに会いに来たのは紛れもない、この宇宙を救うためだった。」
「宇宙を救う間、色んな仲間に会ったよね。アーカイブ管理士や整備士、もちろん、旧型管理士の⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎や理想的な宇宙管理士の概念である◇◇◇だって同じ宇宙を守る仲間だ。」
「出会ったのは宇宙管理士たちだけじゃない。この宇宙で、たくさんの草花や動物にも触れたね!たんぽぽの綿毛も、ふわふわのねこちゃんも、とってもかわいくて……ボクには至らないが!」
「桜餅っていうとーーっても美味しいお菓子にもたどり着けた!!!最高だよ!!!」
「……それから、⬜︎⬜︎。キミにもまた会えた。」「⬛︎⬛︎ちゃん……!」「まさか宇宙の崩壊を引き起こした元凶だったとは思いもしなかったよ!」「むー!」
「ずーっとひとりぼっちで、辛かったろう?……はやく助けられなくてごめんね。」「んーん!ボク、⬛︎⬛︎ちゃんとねー、ニンゲンしゃんとねー、おとーしゃんにあえてうれちいの!」
「おっきくなったらボクがんばるね!みんなといっちょにおちごとしゅるのー!」「えらいねー!」「えへへ〜!」
……かわいい。思わず頭を撫でた。「もっとなでなで!ちてー!」
「ニンゲンくん!」「?」「キミも振り返ってみたまえよ!」
……あんたとだいたい一緒だけどな……。「そうなのかい?」
思えば、ずっとひとりだった自分のところに機械達が来てだいたい1年経った。
彼らはずっと進み続けている。
だけど、それ以外、自分は変わったのか?
良い方向に、自分を変えようとしただろうか。
「ニンゲンくん……?」
「なに、そんなに焦ることはない。無闇に自分を変えようとしても、辛いだけさ。」
「無理せず、キミのペースで楽しめばいい!」
「来年は、それだけ気にすればいいよ!……ねぇ、⬜︎⬜︎?」
「んー?ん!」「……話を聞いていなかったね?」「ん。」
「そうだ!せっかくだから、来年の抱負を決めておこう!」
「ボクは、みんな来年も平和に暮らしていくことを願って仕事をするよ!ボク自身はこれ以上完璧を目指せないからね……なーんて……フフフ!」
「⬜︎⬜︎は?」「ね」「?」「ほーふ?てなに?」「目標みたいなものだよ!」「んー……。らいねんはもっといいこになります!」「立派な抱負だね!」「やたー!」
「そうだ、ニンゲンくんは?」
「……。」「無理せずキミのペースで楽しむこと、だよ!」
「あ、うん。」「……どうしたの?」
「呼び鈴が鳴ったから出ようと思って…… 。」
「タイミングが悪いなあ!!一体誰なんだい?!」
「ちょっと出てくる。」「任せたよ!」
もうほとんど夜みたいな時間だって言うのに……とか思ったけど、もしかしておちび達の……。
自分はとりあえず玄関に出た。
「……はい。」
「こんばんは、ニンゲンさん。」
「あ……どうも。あなたの子供たちも、帰りを待っていましたよ。」「どうも、いつもありがとうございます!」
「おーい、おちびたちー。お父さんが帰ってきたぞー。」
「おとーしゃん!かえってきたってー!」
「おや!……それじゃあ───」
「宇宙で一番温かい年の瀬といこうじゃないか!」
1年間を振り返る
うーん、心の持ちよう的に浮き沈みあったな
けど結果的にハッピーな一年であったな
色んな出会いがあり、それが俺の人生を彩ってくれたな
やりたいこと楽しいことにもっと直向きにならないとって思わせてくれたな
そういった意味でかけがえの無い一年だったな
来年からは生活のペースが変わるがいつまでも心はwant to であるようにな
いつも139の作品をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、139の投稿数(作品数)が300作品となりました。
2024年2月27日より毎日投稿をこっそりと目標にし、執筆活動を始めて約11ヶ月。時に挫けたり忘れたり投稿を飛ばしたり、OKを押し忘れて寝落ちして全消しになって絶望したり、執筆の手が止まらなくて長々綴った結果投稿が遅れたり、せっかくのテーマを合体させたり。
色々とひっちゃかめっちゃか自由にやらかしまして、ご覧の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます。
そんなあちこち駄文だらけな私の作品にハートをつけてくださった皆様。皆様の優しい心遣いで今まで続けることができました。心より感謝申し上げます。
これからも日々精進してまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年12月31日 139
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ここからは本年投稿した作品の中で、本人が印象に残っている作品を振り返っております。
気になる方は作品ページをスクロールくださいませ。
☆坂本さんと武藤くん
突発で思いついた明るい女の子と引っ込み思案男の子のラブストーリー。武藤くんはとりあえずギャップを意識して、坂本さんはそれにタジタジになる王道もの。未完。でも書けてない。
☆ぽよ様とその周辺たち
長電話ギャルこと通称「ぽよ」様。物理(体幹)鬼強い系ギャルを描きたかった。なんかギャグ漫画みたいな描写になった。あくまでフィクションとしてお楽しみください。
友達の「まあや」やクラスメイトの子にも一応設定はある。出せるかはわからない。一話完結型。
☆たいしょうコンビ
一回きりしか書いてないが、どうしても「シンメ」というコンビやバディに負けないくらいの二人組が書きたかった。書けなかった。多分もう出さない。
☆洋名シリーズ
西洋文化等知らないまま書いているので設定の段階から間違っている可能性が高い。名前だけググって決めてる。ファンタジーやサスペンス等書いてみたけど、ぎこちなさが残る。一話完結型。繋がりはないし続かない。
☆シオンとリリア
言い回し独特なお嬢様シオンと割と裕福な家庭で育ったリリアがカフェで駄弁ってる話。独特になってしまったのは大体作者のせい。すまん。一話完結型。
☆日常ドジ系エッセイ風
全ての作品に言えるけどドジは大体経験談。なぜかハートを沢山いただく不思議。何もないところで躓くし、よくこぼすし、チョコも降らせた。でも流石の私も冷蔵庫にパンプスは入れない。
☆匂わせサスペンス
R指定作品は投稿NGということで、そのギリギリを攻めて、導入っぽい雰囲気だけ匂わせておきながら……な作品。ネガティブ強め結末にしないと恥ずかしくて投稿できなかった。繋がりはないし続かないし多分書けない。
☆熱視線
女の子を注意深く見ている描写。いかに気持ち悪くなく、男性視点で書けるかの練習をさせてもらってました。
不快な思いされていたら申し訳ございません。
☆ちびっ子物語
カタツムリは私が当時登園時に大量に捕まえたらしい。母が何かとよく話に出すが、本人は全く覚えてない。他は完全に作り話。いつの間にかホラーっぽくなった話もあって、怖がりながら書いてた。繋がりはない。
ちなみに私はおジャ魔女世代。
☆矢野くんの寄り道
矢野くんと部活友達が帰りにコンビニ寄る話。大体歩きながら何買うか話し合ってる。迷った時は矢野くんの意見が採用されやすい。でも矢野くんは甘党なので甘いものイケる時以外聞かない。
という設定。小説らしい形すらしてない。
☆カップルの日常系
……ほとんど一話完結型。続かない。
・紫陽花プロポーズ
一回しか書いてないけど個人的に好き。基本カップルの何気ない会話が書いてても読んでても好きなので、それをプロポーズに落とし込めて嬉しい。
・寝坊しなかった日
いつも寝坊する人が大切な日にはちゃんと起きてるところが好きだし、いつもちゃんと起きてる人が大切な日に限って寝坊してしまうところも好き。そして道が混んでる等嘘をついたら別の意味で疑われて、日頃の行いが祟っているのも面白くて好き。
・ひなまつり
初期に書いた話。2人の生活のことを考えてくれているところが嬉しい、と思いつけて私が嬉しかった。
・芋
芋芋言いまくってる恋人未満の話。淡々と斜め上発言を繰り広げられたところが気に入っている。
ポテトは芋、ご飯は米、白湯はお湯の水割り。
・高級レストランでプロポーズ
ただご飯食べに来たと思っている女性と、スマートにプロポーズしようと気合いが入った男性の話。お互いに察しがいいんだか悪いんだか。でも気に入っている。
・恋に落ちる(物理)
階段での出会いは危険。しかもそれが意外な人の意外な一面を見れたらさらに危ない。油断禁物。
☆家族の話
色んな形の色んな関係の家族がいてもいいじゃない! とハッピーエンドからバッドエンドまで。楽しかったです。
☆和歌の話
和歌を題材、というよりは和歌の世界でよくある設定を書き起こしたもの。待つ女の話や月へ帰った女の話等々。どうしても好きな分野なのであれやこれや詰めたくなってしまった。
その他沢山の小説・SS・詩・エッセイ等思いつくまま書かせていただきました。皆様のお気に入りは、私の投稿した作品の中にありますか?
今まで読んでくださった全ての皆様へ、改めて感謝申し上げます。
来年もまたよろしくお願いいたします!
『1年間を振り返る』
今年は、自分と対話する1年だった。
仕事で失敗したとき『どうしてこうしてしまったんだろう?』
他人にキツく言われたとき『どうして私はこんなふうな言われ方しかされないんだろう?』
つらいことがあって逃げ出したいとき『今逃げてそれで本当に楽になるか?』
楽しく仕事をできているとき『このままの状態をちゃんと維持できるだろうか?』
心と身体に不調が起こったとき『もう休んでもいいんじゃないか?』
たくさんの問いかけが自分の中から湧いてきて、その度に悩みもがいた年だった。
来年はどんな年になるだろう。
自分の内側から外側へ、少しでも視界を広げられる1年になったら嬉しいな。
あっという間に過ぎてしまった1年。
仕事も変わり、新しい環境にも慣れるのに大変だった。年明けもこのような状況は続くと思うが、来年も頑張っていきたいところ。
橙子は今年一年の日記を読み返す。これは橙子が毎年行っている行事のひとつだ。
橙子には記憶力がない。だから、日記を読み返しても誰かが書いた物語を読んでいるような気分だった。
初詣から始まり、節分、ひな祭り、お花見といろんな催しがあった。橙子はこの様な季節の催しには積極的に参加した。記憶力のない橙子にも人々の弾んだ気分が映ってワクワクするのだった。
夏の盆踊りや花火大会、秋のお月見や橙子の誕生日、そして冬にはクリスマス。幸せな気持ちで日記を読み終える。日記には幸せな思い出だけを書き留めている。
最後のページまで読むと、もう一度最初のページに戻る。そして、用意した来年のカレンダーを開く。そして、日記とカレンダーを見比べながら一年の予定を書いていく。
1月1日元旦。初詣に行く。
1月2日実家に新年の挨拶に行く。
…
2月20日雛人形を出す。
…
12月26日クリスマスツリーをしまう。
12月27日大掃除をする
12月29日来年のカレンダーを買う。
…
12月31日日記を読み返す。来年の予定をカレンダーに書く。
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お題:一年を振り返る
1年間を振り返る
沢山の人に感謝を伝えた。
と、思う。
伝えてない人ごめんなさい、
でもでも!昨日、流星群に伝えたのです!
皆にありがとうと伝えてください!ってね。
だから大丈夫なはず?!
楽しくも苦しくもあった1年間に感謝を
ありがとう。
❦
【1年間を振り返る】
素晴らしい日々だったことだけは覚えている
振り返るも何も、、、すっごく早かったな、、、。もう、中3になるのか、、、。来年になったら、受験もあるのか、、。しんどいなーw明日が最後の投稿になると思う。では、良いお年を。
1年間を振り返る
ありがたいことに
今日まで生きてこれた
山あり谷あり
なんとか着地
私と関わってくださった
皆様へ感謝します
よいお年を🙇♀️
✴️257✴️1年間を振り返る
2024年、家庭内で色々あったけれど、旦那に助けられたことが多かった。義母の介護、長男の受験対策。いつも率先して行動してくれて、すごく助かった。私は、その波に乗って動いているだけ。成長してない…
来年はもう少し思慮深く考えて、自分を成長させる年にしてみようか。
書く習慣アプリ、初めて正解。想いをカタチにすること、妄想をカタチにすること。感性の素晴らしい作家さんに出会えたこと。とても楽しかったです。もっと読みたい、押してもらえてとても嬉しかったです。励みになりました。ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
1年間を振り返る
「去年の3月にインストールして、
今年の2月で2023年のシーズン1が終わって、
3月から、2024年のシーズン2。
それもあと2ヶ月で終わるワケだ。早いわな」
振り返れば今年は終盤に、執筆環境が非常に大きく変わった年であった。
某所在住物書きはしみじみ、数ヶ月を振り返る。
ほぼほぼ現実風の日常ネタだけで組まれていた筈の1年目に対して、
2024年の終盤から増えてきたのは、「『ここ』ではないどこかの職場」、一次創作のフィクションファンタジーを舞台にした投稿。
1年の最初には、考えもしなかった展開である。
「来年ってどうなるんだろうな」
物書きは天井を見る。おそらく今考えている物語と、1年後に完成している物語は、まったくの別物となっているだろう。
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大晦日の都内某所、某アパートの一室、夜。
部屋の主を藤森といい、今年最後の食事の用意として、キューブタイプの鶏塩鍋の素1個を落とした鍋に、少しだけ醤油とごま油を隠して、
ことこと、コトコト。割引カット野菜とB級品の鶏手羽元を煮込んでいる。
シメは先日スーパーで購入した、無塩蕎麦の予定。
あるいは、そうめんも良いかもしれない。
どちらにせよ、手羽元からしみ出した鶏のダシと、ごま油とが麺に絡んで、年越し麺はそこそこ食うに値する美味となるだろう。
スープを味見して、藤森は小さく頷いた。
これで良い。 スープの余剰を明日の朝食に残して、これで白米をおかゆ風にするのも良い。
体を温めるために、生姜を削ろう。
藤森は清潔な容器に、1杯、2杯、3杯。
レードルで玉油の美しい琥珀色を取り分けた。
ここからがお題回収。
藤森の部屋に客が来ており、その客が椅子付きコタツで、1年間を振り返っている。
客は名前を後輩、もとい高葉井といい、藤森とは生活費節約術として、シェアランチだのシェアディナーだのを共につっつく仲であった。
主に高葉井のソシャゲ課金費用捻出が理由である。
「できたぞ」
鍋と、味チェンジ用の薬味一式と、それからシメの乾麺とをトレーにのせて、高葉井の待つコタツへ。
「明日はこの、」
明日はこの鍋のスープを使って、おかゆを作る予定だが、相変わらず今年も食っていく予定なのか。
藤森が尋ねようとした言葉は途中で詰まったが、
理由は別に、キッチンに肝心の取り皿と取り箸、それからレードルを忘れたからではない。
「後輩、どうした、高葉井?」
椅子付きコタツで電卓を叩いていた高葉井の顔が、絶望的に良くない。完全に心の温度が冷えている。
「高葉井、高葉井。 高葉井 日向……ひなた?」
なんだ、どうした。何があった。
トレーを置き、高葉井の背後にまわると、
高葉井が計算していた高葉井自身の今年の課金額が、すなわち電卓の表示が、
最初の桁に、2を示していた。
「せんぱい」
ぽつり。高葉井が呟いた。
「ことしは、ほんとうに、おせわになりました」
「生活費節約のための、シェアランチのことか」
「1年間を振り返って、すごく、すごく、お世話になってたなって、すごく思って」
「だろうな。 今年はいくら使ったんだ」
「来年もどうぞ、よろしく支援のほど」
「20だったのか?」
「おねがい、もうしあげ、ます」
「どうだったんだ。25?
おい。何故電卓を隠す。どうした。おい……?」
そそくさと、藤森の客であるところの高葉井は、
電卓をコタツの毛布の下に隠し、スマホの課金額一覧を消して、鍋のフタを開けた。
「わぁ。おいしそう」
抑揚は完全に単調で、しかしわずかに、藤森への多大な感謝が滲んでいる。
「本当に、1年間、ありがとう」
再度、高葉井が呟いた。
「ところで取り皿と取り箸どこ?」
ここに至って藤森は、自分の忘れ物にようやく気付き、キッチンへ戻った。
まだ…!!
まだ紀文のおせちと佐野厄除け大師と越後製菓のCMを見てないから年末じゃない…!!
大掃除もまだ間に合うはずなんだ…
1年間を振り返る
1年を振り返るにはまだもう少し時間がある…!
なんて思うくらい最低な年でした(振り返りたくない)。
あと数時間で宝くじ1等あたれば大逆転なんだけど買ってないから当たらないし、なんかほかに大逆転する方法はなかろうか。
とギリギリになって足掻こうとする自分がちょっと面白い。