「君と紡ぐ物語」
君と俺は同級生・・・
いつからだろうか、こんな感情を抱いたのは・・・
何気ない微笑み、優しさ、教室や放課後のやり取り。
俺は、ただの吹奏楽部崩れで、中二以降はただの帰宅部。
図書館で本読みまくってたから、「ヲタク」なんて揶揄されてたな。
でも、君は、いつでも優しかった。
好きに・・・なっても、良いよね?
俺は、勝手にそう思っていた。
片思いだったけど・・・それが、俺と君との、物語。
忘れないよ、ありがとう・・・。
「ゆうき、今日の仕事はきつかったね〜」
「おぅ、確かにな。ショットノルマがキツいわ〜」
「だねwでもまぁ、外人派遣さんも頑張ってるから、負けてられないって」
「ああ」
てな感じが、何か心地良かった。もう一昔経ったなw
でも、一個上の同僚のこと名前で呼べたのは、俺にしたら、何か仲間ができたみたいで・・・
いなべのど田舎の工場勤務の時だったかな。
マジで何もなかったから、そいつといたら、何か気が紛れた。
今思えば、改めて、
「ありがとう」
初めて真剣に惚れた男だったかな・・・
(君の名前を呼んだ日)
いったい、どれ位経つのだろう。
深い闇の中で。
色んな事があって、堕ちてしまった・・・
身も、心も、壊れてしまった。
精神科に行き、内科にも行き、
死にそうになりながら、
入退院を繰り返している現状・・・
支援員や相談員さん達は、
「がんばろうね」
と声をかけてくれるが・・・
頑張るって、何だろうね。介護職で、散々心身擦り減らして仕事してきた結果が今なのに・・・
でも、思いはある。
俺でも、人の役になれる事をまたやりたいな。
それが俺の唯一の光。
(光輝け、暗闇で)
記憶って、何だろう・・・
時に人を苦しめるし、励みにもり。
でも、記憶を振り返すから、糧にするから、人間なんだと思う。
(記憶の海)
いつからだろう・・・
君だけを思ってたいたはずなのに。
君を忘れたくて、色々な人とやり取りした。
でも、君の幻影が俺を苦しませる・・・
そう、ただ、側にいるだけで良い。
友達のままで構わない。
死ぬ前には、また一度会いたいな・・・
(ただ君だけ)