この部屋には扉がなかった。
6畳半ほどのワンルーム。
その情報だけで夢だと悟るが、
現実的に考えるのも悪くない。
窓は、ある。
差す陽はなく、人が行き来するには可能な大きさだ。
どうやら窓から私はこの部屋に入って来たらしい。
壁は一面真っ白で単調にも程がある。
床はフローリングで、引っ越したての何もない部屋みたい。
それは、それであったとしたら
そこに居る権利を得ただけの、「箱」だ。
私みたいだ。
遠い足音が聞こえる。
後悔と諦めの混じった匂いがする。
秋の訪れ
日々の積み重ね
地道に歩む
僕は無知だって
気づいた!
冬はそこまで
せっかちじゃなくて
焦ってるのは
いつも君だけ
踵がいつのまにかすり減った。
春が陽気を連れてくる
夏が記憶を飽和する
また秋になったら
探してしまうんだ
気配を、香りを、肌を
ちゃんと保湿して、おやすみ。
既読がつかない?
1日に人は平均で何回スマホを見るのだろう
故意だと分かっていても
それなりに期待しているのは事実。
取り消そう。こんな恋なんか。
伸びた爪で引っ掻く傷跡
こんな痛みにも慣れてしまった今日は
可燃ゴミでいいか、もう燃料にしてしまえ
邪魔な前髪も忘れたい記憶もまとめて括って
さあ進もうか。靴紐が解けぬうちに
迎えに行こうか、雑なゴールテープを切りに
コンビニの明かりがやけに鬱陶しくって
溶けていくのはなけなしのアイスだけで
解けない問いから逃げ出す方法は
この残高じゃ買えないから
この足でしかこの体が運べない
じゃあ今ここで飛んでみたくない?
こんなによるが気持ちいいなんて
どうして今まで知らなかったんだろう
僕の息が止まったって
貴方が死ぬわけじゃないしw
例えば貴方が知らないとこで僕がいなくなっても
きっと貴方は数年後忘れるでしょう
恥 せ
じ ん
ぬ ち
明 め
日 ん
を た
る
な
今
日
に