凍てつく星空
塾からの帰り道でふと見上げた空は
あまりにも暗くて、少し寂しく思った。
田舎とはいえ街頭が眩しくて星が見えないのだ。
人々は白い息を吐きながら星なんて気にせず家に逃げ帰る。
私はこの時間が好きだ。
凍てつく空気は勉強で凝り固まった脳をほぐしてくれる気がするから。
星の存在が人々の記憶から消えてしまわぬように、私は今日も星を眺める。
星だって生きているから、今日の光はもう明日にはないかもしれないから、ここにいると懸命に輝く光を私は見つけてあげたい。
君と紡ぐ物語
私は人と関わるのが好きだ
でも、傷つくのは嫌だ
そんな曖昧な思いでここ数十年生きてきた
もしこれを読んでいる"君"がいるのなら
私は君と話がしたい
作品では私の一方的な語りにすぎないけれど
それを君が読んでくれたならそれは話となる
そしてもし君が作品を創り、それを私が読んだなら
それも話となる。
そうやって私は君と物語を紡ぎたいと考えている。
こんな私でよければ話をしようじゃないか。
時を紡ぐ糸
いつしかそれらは布となり、
運命の赤い糸はやがて
あなただけを彩るレッドカーペットとなるでしょう
私には秘密がある。
周りの人にも、親にも話したことのない大事な秘密。
それらを全て小さな小さなノートに記し、鍵付きの棚に一緒に仕舞っているのだ。
そこには私の"全て"があるから。
だから人の秘密を知るのは不思議とワクワクする。
その人が秘めている思いであったり、考えであったり、大切なものであったり、覗くのは信頼されている気がしてとても嬉しくなる。
まぁ、嬉しい事ばかりだけではないけれど…
それでも傷ついたり傷つけたりしながら守ることで強くなれるとするなら、秘密も悪くはないかもね。
ちなみに、私の棚についてだけれど…
今はまだノートの中身は秘密のままにしておくわね
秘密の箱
おはよう
少し早起きした朝はひんやりとした空気に包まれ、
窓から見える山には霧がかかっていた。
早朝とはいえ、電車に乗ってくる人は割と多い。
田舎の街の冷たい空気を纏いながら電車はゆっくりと進んでいく
ガタン、ガタン…
心地よいリズムに揺られ私はあくびをした。
うとうとと、夢の続きを探すように目を閉じる。
柔らかな光が少しずつあたりを照らし、あたりが色づき、優しくみんなを起こしていく時間になっていく。
早朝の散歩も悪くはない。
でも、少しだけ寂しく感じるのはなんでだろう。
光と霧の狭間で