*お題アーカイブ用(7/24)
【もしも過去へと行けるなら】
「……幼い君を見てみたいと思うのは、おかしいだろうか?」
*お題アーカイブ用(7/23)
【True Love】
「それは真実の愛とは言わないよ」
マグカップは英語圏ではマグ、で通じる。
うん、そうだ。マグショットのマグ……つまり顔だな。
ところで、そのマグはいつ買ったんだ?
……ほう、貰った、と。君の好む柄ではなさそうだが。ふむ、捨てるにも気が引ける、と。
それも一理ある。さてどうしたものか。
ひとまずは私が預かっておこう。気分転換に、新しいのを買いに行ってもいい。
『Boundary/Territory』
お題
マグカップ
こちらアーク、定期航行中です。
旧ギリシャ共和国上空、標高一五四〇メートル地点。天候は晴天。南西方向に積乱雲を確認しました。
観測装置は正常に作動しています。
「誰かいらっしゃいますか」
地下から命からがら逃げ出した。窓の外では雨が降っている。しかし、そんな中で聞こえてきた信号を、誰が無視できる?
「私はここに」
震える手で打ち込んでみれば、規則的な電子音が聞こえてきた。
『最後の希望』
お題
雨音に包まれて
いい香りの入浴剤のおかげもあって、ふわふわとした気分でいられる。
「おいで、乾かしてあげるから」
彼の長い指が触れて、髪を梳く。自分でも驚く程に指通りが良くなってる。
「いい香りだと思わないか。君によく似合ってる」
深く穏やかな声。耳にかかる息遣いすらも、心地良くて溶けてしまう。
後ろから伸びてくる手。
指には沢山の指輪が着いている。
「最後に人と話したのはいつ?」
その問いに答えることは出来なかった。ただただ、チェーンの擦れる音だけが響く。
彼らは冷たく、硬い。青ざめる唇が言葉を紡ぐことは無いのだから。
「今日は何をした?なんでもいい。話してくれ」
『その黒の主はだあれ?』
お題「さらさら」