9/14/2025, 12:04:30 AM
何かを表したくて
だけど言葉は浮かばないから
空白のまま放置している
放置した空白は透明になり
やがて自身が何者なのかも
わからなくなるほど溶けていく
そうやって形を失うことも
もしかしたらひとつの答えなのかも
空白 それは何色にもなれる余白
空白 それは全てを飲み込む虚無
あなたたちならどう埋めるだろう
その問いさえ空白の中に吸い込まれ
ただ静寂だけが残る
9/13/2025, 6:15:22 AM
台風が過ぎ去って
ようやく
朝を迎えたというのに
この瞳に映るのは
荒れ果てた風景
そして静寂の中の孤独だけ
9/10/2025, 6:52:48 AM
ただ平穏に暮らしたいだけさ
だけどさ
フィルター越しに見える姿は
なんだか悲しげでさ
笑顔振り撒いてるはずが
惨めったらしい顔になるのさ
そんな僕を見てさ
周りの人たちはこう言うよ
「あの人は心が荒んでいる」ってね
そりゃそうさ
だってさ
鏡を見るたびに
自分自身の内面の醜さが
目について仕方ないんだから
まったく…
平穏が遠退いていく音がするよ
9/6/2025, 3:07:04 PM
雑多な声が行き交う
そんな教室が苦手で
誰よりも早く学校に行く
誰もいない教室の黒板
そこには昨日の落書きが
まだ消されずに残っている
わたしとは何一つ関係ない
文字列のそれ…
ちょっとした疎外感
静かすぎる朝の教室
ここが私の居場所
ここなら息ができる
ここなら心が休まる
だけど あのドアが開けば
また現実が始まる
騒がしくなる
賑やかな教室の中で
私は空気のように消えていく
8/30/2025, 6:25:00 AM
心の中の風景は
マーマレード
甘くて ほろ苦い
昔に感じたそれ
記憶の彼方から
湧き上がる
懐かしさと
ほんの少しの切なさ
マーマレードの色は
人生をあらわすみたい
喜びのオレンジ色
悲しみのくすんだ橙色
スプーンですくえば
思い出が溶けて
舌の上で
広がるあのころの味
あの日もこんな朝だった
温かい紅茶に
マーマレードを添えた
こんな朝だった