君と僕
僕が言う。
「次のデートは何処に行こうか。」
「遊園地……いや、新宿でもいいな…」
君はこう答える。
「ねぇ、なんでそんなに人混みが好きなの?初めてのデート以来ずっと家か人混みじゃない。」
「ふふ、なんでだと思う?」
「……変なの。」
人混みが好きな理由。
それは、"手を繋げるから。"
君と僕が繋がり続けるための手段。
ー
超おひさしぶりです…笑
不定期ですがまた始めました。
「友達」2つの目線で書いてみました〜
私は同性愛者だ。
そして、親友が好きだ。恋愛的の方で…。
"普通"の友達なら言われて嬉しいはずの言葉。
「うちら"永遠に"親友だよね!」
言い換えれば、私は恋愛対象外。
私は、親友じゃなくなるのを恐れてこういう。
「…もちろん」
ー
私は同性愛者で、親友が恋愛的に好き。
でも、向こうはそうじゃないかも知れない。いや、きっとそうじゃない。だから、彼女から否定されるのを期待してこう言ってみた。
「うちら永遠に親友だよね!」
彼女から、「恋人になりたいな」なんて返事が返ってくるのを期待して。
「もちろん!」
分かっていた。なんで期待なんかしたんだろう……。
でも、このままの関係で、いいのかもしれない。
……いいのかな。
「衣替え」
夏服をしまい冬服を出す為に押し入れを開く。
冬服、と大きな文字で書かれた圧縮袋を見つけ、服を出すことにする。
モコモコのアウターや、裏起毛の長ズボンが出てくる。
時折懐かしみながら、白ばっかりの服の中に異様に目立つ物を見つける。
「何これ」
薄めのピンクに白が少し混ざった毛糸の……
マフラー…!
「ああ……」
自然に涙が溢れ出てくる。それは、
亡き母が、反抗期真っ只中の私に最初で最後に編んでくれた手作りのマフラーだったから。
「形の無いもの」
耳の聞こえない彼女。愛はカタチじゃないという言葉を心に刻みつつも、
話す時は筆談で、結局愛の言葉を伝えても「文字」という「カタチ」になってしまう。
ただ、あの時文字という形で育んできた愛はカタチじゃ表しきれなかった愛だと信じたい。
「本気の恋」
本気の恋をしてみたい。
私は可愛いから男が寄ってくる。
ちょっとアピールすればあっちから告ってくる。
でもタイプじゃないから遊びで終わらせる。
1人だけ、ただ1人だけ私がどんだけアピールしても告ってこなかった男がいた。
なんか悔しくなって、そいつの友達にそいつのタイプ聞いたり、可愛くなる努力とかした。
友達から言われた一言。
「あんたやっと本気の恋したんだね」
ああ、そっか。
これが本気の恋か。