茹で落花生

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1/16/2026, 3:56:48 PM

昼下がり。

二人の男が、コーヒー片手にこう話す。

「美しさというのは、不変的だ。」

「そうだろうか。」

「百人一首は知っているだろう。
それに自然を詠んだ和歌があるんだ。
現代人と平安の人々で、美しさの基準というのは変わらないのだよ。」

「どうにも、不変という言葉はしっくりこない。」

「話は変わるがね、不変なんてものはないと思うんだ。」

「ほう」

「的外れかもしれないが、ビザンツ帝国。
あの1000年以上続いた帝国でさえ、
最後はオスマンに滅ぼされたじゃないか。
そしてそのオスマンすらも滅びた。」

「またそれか」

「つまり、何事も不変ではないのさ。」

「やけに論点がズレたな。
そもそも最初は"美しさ"なんてテーマじゃなかった
こんな話し合いじゃ意味がない。」

「いいじゃないか。すべての話に意味を追い求めるのも疲れる。何も考えずに話をしたり、話を書くのは
楽しいんだ。」

「全く、何時間話した?話が間延びしてきている気がするよ。」

「それはそうと、"人一倍頑張る"という言葉は変だと思ったことはないか?だって、"一倍"だろ?
"二倍"の方が正しいじゃないか。」

「確実に話が間延びしてるよ。おい、コーヒーが冷めるぞ。そういえば、このブラジル産の豆なんだが...」

「もう少し意味の無い話を続けるのも良いかもな。」


1/16/2026, 7:38:37 AM

この世界は七分の残酷さと三分の美しさで満ちている

おそらく、割合が変わることはないだろう
どちらにせよ、美しいものは美しいのである

二分、一分。

1/10/2026, 8:21:57 AM

夜。辺りは暗闇に包まれ、
三日月だけが、淡い光を放っている。

「三日月、幸運の象徴です。」
その紳士は言った。
「だが徐々に満月へと変わるでしょうな。」
続けて老紳士が言う。

「不吉。」
「えぇ、不吉です。」

彼らの眼下には、民衆のデモ活動が、
2ヶ国の間での戦争が、島を巡った争いが、
見えている。

「行く手には災いが見えます。」

「月が満ちてきていますね。」

「えぇまったく。」

1/8/2026, 4:20:32 PM

一人の学者が、
全盲の男に色を説明しようとしている。

「この世界は色とりどりです。
だが人というものは
その色で物事を判別するのです。」

「というと?」

「人は、色で価値を決めようとするのです。
愚かにも。」

「はぁ」

「色とりどりではないほうが良いのかも。
私は考えるのです。
色が存在しなければ、それらは起こり得ない。」

「何が言いたいんです?」

「私にもわかりません。
確かなのは、一部の人にはそれが足枷になる。」

「色とりどりですか。」
全盲の男はそう呟いた。


1/4/2026, 11:15:08 AM

数日前、
川に男が飛び込んだ。


その男は何やら著名だったそうで、
新聞で大々的に取り上げられた。

だが、男の顔は微笑していたという。
それはすなわち、
彼にとっては幸せな終わり方だったのだろうか。

世間一般では幸せの真反対の
悲劇と捉えられても、
誰かにとってはそれが幸せと捉えられる事もある。

幸せとは何なのだろうか。

しかしその記事は、
"これは悲劇だ。"という文で締めくくられている。

そして、次の日の朝刊は
また別の"悲劇的"な事件を掲載した。





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