【優しさ】
いつだって期待させては、突き落とされる。
君の優しさは、僕にとっては猛毒だ。
【安心と不安】
あなたといるとわたしは安心感に包まれる。
優しくされるしぐさと、温かな声、触れる手はとても心地よくて、あなたに愛されている実感がわくの。
でもね、ときおりそんなあなたに不安も抱くの。
だってあなたはこんなに素敵で魅力的な人なのだもの、きっと他の人が放っておかないでしょう。
そんなことを話すたびにあなたはわたしの頭を撫でて、慰めてくれるけれど、不安感はなくならない。
あなたがそこまでわたしを愛してくれる理由がわからない。わたしは特別可愛くもなく、性格も人見知りの引っ込み思案だわ。あなた以外の異性を知らない。
あなたはそれを喜んでもくれたけれど、だからこそわたしの不安はなくならないままなの。
愛される理由をください。きっとそれは愛する人のいるすべての人に共通する想いでしょう。
目に見えないものだからこそ確かなものが欲しくて、目に見えないものだからこそ確かなものがない。
そんなあなたと一緒にいる自信がわたしにはなかった。だからわたしはあなたに愛されたままの時で自分を止めた。あなたがこの先、ほかの誰かに惹かれていくくらいならば、わたしは今のわたしを留める。
だからわたしはあなたのその手で時を止めてもらったのです。ごめんなさい、あなた。
わたしはあなたとこれからも一緒に過ごす日々がとても怖くつらいものだったのです。
どうかそんなわがままを赦してください。
………わたしを愛してくれるのなら。
【タイムマシーン】
たとえタイムマシーンがあったとしても、
僕は過去には戻らない。未来にも行かない。
僕は僕の道をしっかりと歩いて、
君と出会い、別れる未来を受け止めるよ。
だから、僕にタイムマシーンはいらない。
【特別な夜】
※保留
【海の底】
あなたを追いかけて飛び込んだ海の底は、
冷たくてそして温かくて、暗くてそして明るい。
怒りも悲しさも、寂しさ、虚しさ、すべて無くなり、
ただひたすらにわたしはあなたを探す旅に出た。
綺麗な珊瑚の森を抜け、華やかな魚群を横切り、
海底から泡立つ泡沫に、あなたの姿はありますか?
かたかたと歪な地を這う貝がらたち、
ゆらゆら揺れる海藻に紛れる擬態魚たち、
そして深海に静かに佇む未知の生き物たち…。
わたしの愛しい人はどこにいるのでしょうか?
いつかきっとわたしはあなたを見つけるでしょう。
何年、何十年と経ってしまおうと、あなたを愛するわたしの想いは決して変わるものではありません。
たとえこの身が海に溶け落ち、小さな藻が息づき、
やがて新たな生き物たちの住処となったとしても、
それでもわたしはあなたをずっと探し続けます。
そしていつか、海の底で再会したのならば、
今度こそなんのしがらみもないわたしを見て、
あなたの答えを、あなたの口から聞かせてください。