11/26/2025, 12:44:06 AM
. 落ち葉の道
もう寒いなあ
落ちた葉 嬉しそうにひときわ大きなそれを拾い上げた
幼く笑う、少し赤くなった鼻を見て 好きだなと思ったんだよ。
11/25/2025, 2:56:29 AM
. 君が隠した鍵
ひんやりとした朝
落ちた葉はかさかさと地面を踊っているみたい
ぽたり
シンクに蛇口から水が一滴落ちた
仄暗い部屋から見える扉
扉には窓の白さが反射していた
許されない先 仕舞われた七畳一間
桃色の絨毯から変わったあの葉の朱が そこにあるはずなんだよ
5/28/2025, 1:31:42 PM
. さらさら
さらさらと 風そよぐ初夏のなかで 私だけが あなたの揺れる髪を覚えている
5/19/2025, 10:46:34 AM
.どうしても…
だって、どうしてもあの子が欲しかったんだもの。
あの子の涙を拭ってあげることもしない、手を取ってやることもしなかった、あなたが悪いでしょ。
まぁ、ちょっと噂を流してあげただけなのに、まさかここまで上手くいくだなんて 思ってもいなかったけれど!
5/19/2025, 6:40:27 AM
.まって
横切っていく電車
踏切の向こう
あの時の君が 無垢な笑みを浮かべている
息を呑んだ 初夏の匂い
通り過ぎた電車の向こうには、夕焼けだけが見えていた