題名:君に会いたくて
小指と小指の約束事。
「ずっと友達。」
幸せな約束。
辛さを知らない約束。
君に会えますか?いつか、
君に会えますか?どこかで、
君に会えますか?その時、
君は笑顔ですか?
小指と小指の約束事。
「裏切りは無しよ。」
決意の約束。
秘密の約束。
君に会えますか?その時、
君は幸福ですか?その時、
昔と同じですか?君は、
変わらずそのままですか?
いつに、
君と会えますか?
どこで、
君と会えますか?!
私は、
君に依存していた。
だから、
君に会いたいんだ。
だから君が好きなんだ。
だけど君は知らないんだ。
―ねぇ?
題名:閉ざされた日記
その日記は、君の日記。
その日記は、閉じた日記。
見てはいけないのは分かってた。
開いちゃダメなのは分かってた。
全ての謎を解明するには、
日記を開いて推理ショー。
って簡単にはならないと、
知ってるのに開けてしまう。
好奇心と責任感に潰された私の命綱。
日記を開けて、解決しよう。
私の命を繋ぐため。
冤罪とか、贖罪とか、要らない私に不必要。
そして後悔してさようなら。
そして捕まってさようなら。
題名:木枯らし
西高東低の冬の日に
突き刺す視線と風が吹く。
木の葉の散らしたその風を
口をそろえて「木枯らし。」と。
秒速八メートルの風。
とばす自転車と、紙一重。
題名:美しい
―美しいの漢字の成り立ちって知ってる?
―確か、大きい羊、だった気がするんだ。
「そのまんまじゃん。だから?」
―漢字の成り立ちって面白いんだよ?
―例えば県って漢字はね、首から上を紐で縛って吊り下げるっていう成り立ちなんだよ?
「…怖い成り立ちだね。それで、どうしたの?」
―…何も、気づかなかったの?
「うん。何にも分からなかった。全部。」
―本当に?
「…気づかなかった、というのは嘘。だけど分からなかったのは本当。」
―…ごめんね。
「謝っても、何も変わらないよ。」
―お別れの挨拶と、出会いの挨拶。
―この場合、どちらが似合ってる?
「どっちも。」
題名:この世界は
この世界は、どうにもならない
私が世界を変えられないから
どうしても無理だ