無色の世界
肌寒い冬の朝ふと外を見る世界。
そこには真っ白な冷たい羽毛が覆っている。
しばらく、その下に眠っているもの達は目を覚ますことはないだろう。
目の前にある色鮮やかな色を見失い、自我すらも見失い、心が無彩色に彩られる。
私は今、なんのために生きているのだろう。
そんなことを考え、一日が終わるのを待っている。
幸せになるため。
と、言うが、幸せとは一体何なのだろう。
愛する者を笑顔にするため。
あぁ、もう泣かせてしまった。
そして、失ってしまった。
もう、帰ってくることの無いあのヒト。
あの人を失い、私の心は、世界は……本当に、無色だ。
私の冷たい心に誰か、火を灯してください。
私はもう、自分から動くのは無理そうです。
自分勝手な神様へ
なぜニンゲンなんて身勝手な生き物を作ったのですか?
ニンゲンはこの星を滅茶苦茶にした挙句、隣の星まで滅茶苦茶にしようとしてるではありませんか。
滅茶苦茶にされたこの星に残された種はもう限りなく少ないです。
この姿が、あなた様が望んだ星の姿なのですか?
温暖化が進み、あんなにもあった母である水が蒸発し、
ワタシたちを優しく包み込んでいた緑を破壊され、ほとんどむき出し。
その上、海が無くなったことで、大気が無くなったことで、ワタシ達の星はどんな星より綺麗だったはずだと言うのに、どんな星よりもみすぼらしい姿に変わったではありませんか。
そして、赤ん坊の頃から武器を持ち、家族や同族を殺す。
早くしなければ、あのニンゲンたちは更に加速し、そのうち自滅してしまいますよ。
あなた様がそういう風にしたのですよ。
あなた様があの人たちの脳を大きくし、言語を作り、芸術を作り………あのニンゲンたちの存在はこちら側まで迫ってきています。
あなた様は本当にいいのですか?
あなた様が大好きだったあのニンゲン。
忘れたとは言わせませんよ。
同じことはもう、言いません。
もう一度、やり直しませんか?
全て消して、全て無かったことにして。
そして、今度こそはこの星を守りましょう。
あの方が大好きだったこの、地球……“水の惑星”を生き返らせてみましょう。
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この地球上の歴史は、文明は1度崩壊した。という説を思い出して殴り書きしました。