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5/7/2023, 10:04:58 AM

人間は想像豊かだ。
明日世界が無くなるとしたら何を願う。

「世界がなくなりませんように」
「今日をいつも以上に幸せに過ごせますように」
「亡くなったあの人に出会えますように」
「全ての人が最後、幸せな気持ちになれますように」

それとも、

「世界が地獄化しますように」
「自分以外全ての人が不幸になりますように」
「全員地球が消える前に消えますように」
「自暴自棄になり、何もかも荒れ果て、混沌の渦になり、殺し、殺し合い、そして……世界がなくなりませんように」

そこで、猫や犬、野生動物に同じ質問をしたらどう返ってくるだろう。

たまに覚えてる人間以外の生物もいるだろうが、ほとんどの生物は1時間もしていたらなんの質問をされたか、そもそも、明日が無くなることも忘れるだろう。

だが、動物は危険察知は極めて鋭い。

恐らく動物たちは暴れ回り、混乱し、自分が生きようと必死になるだろう。

きっと、本当に明日世界が無くなるとしたらそれらと同じ動物である人間も最終的にはこうなるだろう。

『死にたくない』

こう思うだろう。

そして、どういう終わりになるかなど、想像ができない。
溺死になるのか、窒息死になるのか、それとも焼死?
あぁ、もしかしたら衝撃死かもれないな。


なら、僕はこう願おう。


“楽に死ねますように。”


どうせ死ぬなら、何も痛みを感じず死にたいものだ。


ただ、僕が最も願っていることは──


この話が嘘でありますように。


なんだけどね。

5/4/2023, 8:07:09 AM

その人との別れは突然ではなかった。

薄々分かっていた。

なのに、私は口に出せなかった。

今も出せずにいる。
出そうとすると喉がキュッと締まり、涙が溢れてしまう。

けど、心の中では何回も、何回も、言ってるんだよ、

本当に、本当に、ありがとう。
そばに居てくれてありがとう。

生まれてきてくれてありがとう。
私のことを愛してくれてありがとう。

失ってからあなたの存在の大きさに気づいた私は本当に馬鹿者です。

そして、何度も何度もおとずれる別れに背を向けてしまう私は愚か者です。


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私の場合人ではなく愛犬、愛猫がパッと思い浮かびました。

別れが訪れることを知っていて、その度に辛い思いをすることを知っていても、その辛さを埋めるにはやっぱり命ある者なのですよね。

4/30/2023, 9:14:09 AM

自分の手のひらくらいの大きさの小鳥

小さい子供がフゥと飛ばすシャボン玉

木々の隙間を通る風の音

頬を優しく撫でる風

ほんの小さな力なのに、

それは本当に温かく、時には冷たく、私たちを包み込む。

今、私の体はありえないくらいに軽く、誰も私の存在に気づかない。

あれほど望んだことなのに、いざ叶うと何かぽっかりと穴が空いた気分だ。

それに、どこからか聞こえてくるすすり泣く声が
私の頭の中に木霊する。

今更、“ ごめん ”と言っても、その声は届かない。

私の声は風に溶け込み、誰にも届くことなく散っていく。
私の涙は伝うことなく消えていく

まるで、シャボン玉が弾けるように。

4/29/2023, 3:34:24 AM

その日、彼女は刹那のように過ぎ去った。

昨日までは私の隣で笑ってたのに。

数分前まで私の指に触れていたのに。


彼女は頭から血を流し

不協和音が響いている交差点。


“ごめんね”


彼女の声がうっすらと聞こえた。
少し微笑んでいたが、たちまち体に力が入らなくなった。

心肺蘇生を行っても、人工呼吸を行っても、彼女心臓の音は呼吸の音は聞こえてこなかった。






4/27/2023, 1:13:58 PM

僕の生きる意味とはなんなのだろう。


そもそも、なぜ人間は生まれてきたのだろう。
何千年、何万年ものとてつもない時間をかけて僕達は生まれてきた。

少しづつ、少しづつ。


単細胞の時から刻まれた、40億年ほどある“記憶”の遺伝子。

奇跡の積み重ね、偶然が必然となり、我々は今も尚この地を歩いている。

人はみな記憶こそは無いが魂の循環が起こっているのかもしれない。


この宇宙、星、世界で考えた時、僕の悩みなど本当にちっぽけな存在だ。

宇宙から見れば世界恐慌なんてきっと歯痒いもクソもないだろう。


きっと、僕たちは本当の生きる意味は見つけられないだろう。

だが、神様のいたずらでも、この奇跡を憎んでも、僕達は存在している。

アリが道際にできた水溜まりの広さを知らないように、僕達は宇宙の広さを知らない。

苦しく、辛く、死にたいと思った時も、本当に世界が滅亡してしまった時も、神様のいたずらなんだ、と思っておこう。

きっと、僕たちのこの存在も神様のいたずらから産まれた不完全な存在なのだから。

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