白妙

Open App
2/3/2024, 12:48:26 PM

【1000年先も】


「たとえ、これから、千年先も一緒にいたとして、僕は君のことを分かったなんて言えないと思う」
 そう言った彼の瞳は、深い色を浮かべていた。

 千年経っても、僕らは分かり合えない。
 それならば、内包する千年の孤独ごと、僕は彼を抱き締める事にした。

2/2/2024, 10:45:08 AM

【勿忘草(わすれなぐさ)】


「どうか、私の事は忘れてください」

そう言って手渡されたのは
勿忘草だった

随分と昔のことだ
もうどんな顔だったかすら
忘れている
ただ、勿忘草を握りしめた
指先の儚さだけは
覚えている

2/2/2024, 12:00:41 AM

【ブランコ】


前に後ろに
高く低く

ブランコは揺れる
慣性のままに

前に後ろに
高く低く

ブランコは揺れる
君を乗せて
いつか空に還るまで

2/1/2024, 12:26:15 AM

【旅路の果てに】


長い長い
旅路の果てに
広い広い
海についた

大きな大きな
真珠貝の中で
静かに静かに
眠りについた


1/31/2024, 5:29:40 AM

【あなたに届けたい】


小さな詩ができたので
電子の波に乗せて
あなたに届けたい

1と0だけの
電気信号でしかないけれど
あなたに届けと乞い願う

Next