【放課後】
遊びに部活
宿題に手を出す暇もないくらい
毎日が忙しなく
全力だったように思う
いつの間にか
時間を持て余し
自分を持て余し
やりたい事を持て余し
あぁ
もしかして
持て余したそれが
余生って事か
思ってたより
ずいぶん早く来ちまったゼ
そして今日もまた一つ
抱え切れずに持て余す
恐らくこれは
今までに無く
大きな分岐点
そんな事もあったなぁなんて
縁側でひとり
茶をすする爺様の日はまだ遠い
【カーテン】
外からの日射しを
冷気を
視線を遮り
同時に空家ではないよ
の目印にも
なんて考えてたら
思考に閉じこもりながら
ここに居るよ
と呟く
そんな時期を思い出した
自分にとって
思考に浸る時期は
それはそれで必要なんだろう
それによって得る物もある
だけど
やり過ぎはたぶん良くないから
思い切って
カーテンも窓も開けて
風を通さなきゃ
空気を入れ替えなきゃ
自分の吐息で酸欠になる前に
【涙の理由】
ある時から
あまり泣かなくなった
最初は強がってたんだと思う
男の子は簡単に泣かないものだと
その後
とある事で大いに泣いた
それからはたぶん泣いてない
脳内会議を繰り返すうちに
泣く理由が無くなった
笑う事は出来るし大事な事だと思ってる
泣く必要が無くなった
もともと感情を爆発させるのは苦手なんだろう
ちょっとひねた性格もあり映画を見ていても
グッと来るのは
主人公の名言でもヒロインの不幸でもなく
通行人の独り言だったりする
だからあの時
はじめてのおつかいを見た訳でも無いのに
予想外に込み上げてきた
その本当の理由が俺には分からなかった
涙の理由は
涙の後で探す事になった
二転三転しながら探し当てた理由に
四苦八苦しながら適切な処置を施す
これで当分は大丈夫
いつもの使い慣れた俺だ
戻って来た俺を見回して思う
意外とまだ面白いところ
隠し持ってんじゃん
そして俺
まぁまぁ良い奴じゃん
改めてよろしく頼むゼ
【ココロオドル】
踊りませんか?
は無理でも
勝手に踊る事は出来る
苦手ではあるけれど
まわりが笑ってくれれば御の字だ
ココロオドッテ
オドラナイケド
オドッテエガオガミレタナラ
ココロオドル
【束の間の休息】
ホッと息をつく
そんなタイミングを長い事忘れてた
いつもピリピリとした空気を吸ってた訳でもないけど
全身の力を抜いてホッ
そんな事から遠ざかっていた
最初は息が詰まる思いだった事も
次第に慣れて
生命活動の為に自然発生する
か細い呼吸
それで充分だと
疑問に思う事も無くなってた
ところがどっこい
ある時
息を吹き返す
深呼吸
身体中に酸素が行き渡る
いつ以来かの感覚
それからはタイミングを探してでも
ホッとやるようになった
いつの間にかはぐれてた自分とも無事再会
すっかり忘れてたけど
大事な事だったみたい
それ以降は
お久しぶりの自分と
わりと活動的にやってる
当然良い事ばかりじゃないし
浮き沈みもあるけれど
活動的な自分が色々と拾って来てくれる
お宝だって手に入れた
移り変わる日々に一喜一憂しながら
ホッのやり方もだいぶ上手くなったと思う
今までの時間を考えれば
まだまだ束の間のホッ
溜め込んだ息は充分なはずだ
この束の間
なるべく長く続いてくれるといいな