【雪を待つ】
今年も雪を待ってる
空に還ったあなたが
戻ってくる気がするから
辺り一面真っ白で
寒い日の朝にお別れしたのは
今から十三年前
哀しみを乗り越えて
ようやく笑えるようになって
白い雪もあなたのカケラのような気がしてきて
降るのが待ち遠しくなった
だから今年も
雪が降るのを待ってるよ
会えないあなたを待ってるよ
【イルミネーション】
去年の今頃は、イルミネーションを見るのを楽しみにしていた
隣にあなたが居たから
そしてクリスマス、きらきらした綺麗な景色をあなたと見て
幸せな気持ちでいっぱいだった
だけど今年は一人きり
少しずつ飾り付けられ始めた街を見て
そろそろイルミネーションの輝く季節なのだと思う
綺麗できらきらしていて、隣にあなたが居て幸せだったのは
もう過去の出来事になってしまった
仕事の帰り道
駅で輝くイルミネーションを見ても
物悲しく寂しいものにしか感じなくなった
楽しかった思い出が蘇って
時間は巻き戻らないのだと改めて思って
どうにもならないのが苦しくて
あの光も過去も見たくないから
イルミネーションに背を向けて
家に向かって駆け出す
小さな優しい光たちも
今の私の心には鋭い棘のように刺さる
その光をまた笑って見られる日まで
さようなら
【愛を注いで】
もっと、抱きしめてほしいなあ
もっと、ごはんが食べたいなあ
もっと、遊んでほしいなあ
もっと、いっしょにいたいなあ
もっと、なでなでしてほしいなあ
ね、ご主人様
ボクにいっぱい愛を注いでね
毎日愛してくれてありがとう
だけど、まだまだ足りないんだ
ボクもご主人様を愛するから
もっともっと
愛をちょうだい
約束だよ!
【心と心】
通い合わせようと頑張っていても
うまくいかない人もいるのに
何も頑張らなくても
すんなり分かり合える人もいる
人は一人一人違う性質を持っているから
心と心は難しい
お互いに無理をしなくても
心地よさを感じられる人と
出会いたいな
【何でもないフリ】
一ヶ月ぶりに一緒に居るのに
ごめん、って言って電話に出たと思ったら
微かに女の子の声が聴こえてくる
あとでかけ直すね、と言って電話を切り
私に笑顔を向けた
全部分かってるのに
失いたくないから
今日も私は
何でもないフリをするの
何でもないわけないのに
笑顔を返すの