生まれてくるときはひとり
天に召されるときもひとり
始まりのときには母がいて
終わりのときには君がいて
僕の人生はどんなときも
光に抱かれていたのだと
そのときに知るのだろう
『世界の終わりに君と』
クリームソーダの水色が
なんだか今日は恋しくて
炭酸のはじけるみたいに
こころの中のもやもやが
なくなったらいいのにな
こおりにまとわりついた
アイスをスプーンで沈め
あとは上がるだけじゃん
とストローで吸い込んだ
『最悪』
わたしに眠る
パンドラの箱
中身はなあに
私も知らない
誰も知らない
いつか誰かが
差し出す鍵で
開いたならば
それはきっと、
『誰にも言えない秘密』
ちいさくなって
まあるくねむる
キミのすがたは
ひだまりにいる
こねこみたいに
ボクのしあわせ
『狭い部屋』
キミのいなくなった部屋の中
クローゼットに
置きっぱなしのキミのシャツ
少し遅れて
悲しみが心の扉をノックしたのは
ボクが
事実を受け止めきれなかったから
ふたりで過ごした夜の数だけ
押し寄せてきたその色は
海の底にあるような
地の底にあるような
ボクの知らない
深い色をしてこちらを見ていたんだ
『失恋』