見知らぬ町って聞いて、君なら何を想像する?
「えー、町なんてどこも知らないからなー。」
確かにそうだけど!多分もっと抽象的な…。
…私はね、誰も私のことを知らない町を想像したよ。
「へー。」
そこに行けば、私たちはきっと普通の人みたいに生きていける。好きなものを食べて。好きな服を着て。もしかしたら、好きな人もできるかもしれない!そして、満足して死んでいくんだ。
私はね?甘いものがだーいすきだから!もっと、飴とかチョコをいっぱーいたべるの!でも君は、甘いのはそんなに好きじゃないから、美味しいご飯を探しに行きたいかな?
…でもきっと、私が甘いの食べたい!って言ったら付き合ってくれるんだろーなー。
…ねぇ、聞こえる?星空、綺麗だねぇ。
また、2人で、星、見れるかなぁ。
美味しいものを食べて、綺麗な星を見て…
2人で、暮らせたり、しないかなぁ…
まぁ、空が綺麗だって知ったのも、最近なんだけど…
あぁ、目が、霞んで…もう、見れなくなっちゃうね…。
________星、見えないなぁ…。
町が、明るすぎるんだよねー。美味しいもの、沢山あるけどさ、2人で食べた飴が、一番美味しかったなぁ。
ね、そう思わない?
今日はまだ帰りたくない。
そんな私に応えるように雷が響いた。どこからも悲鳴は聞こえない。当然だ、大雨が予想されていたのだから。教室には、私1人だけ。もしかしたら、この階には私しかいないのかもしれない。
「落ち着くぅ〜」
一定の人から見たらこんな状況怖い以外の何者でもない。それを居心地よく感じる私はやっぱりどこか、おかしいんだろうか。と、思いたくもないことを考える。
「はぁ〜、やっぱ調子悪いかも〜…」
こんな状況でも、誰に聞かれてても大丈夫なように、少し明るめに声を出す。こんな私も大嫌いだ。
雨はまだ、弱まらない。でも、雷はだんだんと遠くなって行く。もう、外に出ても大丈夫に、なって行く…
「まだ帰りたくないなぁ」
ミッドナイトブルー。夜を思わせる青。
この色は、海辺を思い出させる。深く暗く、どこまでも続いていそうな、空とつながる海を。
私の目の前にはこの青が広がり、私を1人にしてくれる。
誰とも繋がらなくていい。
気を使わなくていい。
違ってていい。
話さなくてもいい。
話したっていい。
そう、言ってくれる。