11/8/2025, 11:41:16 PM
年を経るたび
おさなごに戻る
まわりみな
幼い記憶に満ちる
苦しい日々を忘れ
みんなが
お兄さん
お姉さん
透明な羽根に守られ
そうして
天使になる
11/7/2025, 8:05:44 PM
消えそうな
灯火を囲むと
私達は必死になる
どうにか
火種を探して
息を吹きかけ
わずかな火が
燃えあがる
他のことは
考えられない
ただただ
頬を膨らませ
続ける
11/7/2025, 7:41:52 AM
高速道路の
サービスエリア
お手洗いの
蛇口をひねると
あったかいお湯
ここでも
着々と
冬支度
11/6/2025, 2:21:26 AM
心の中のほとんどを
黒々と覆っていた
不安の靄が
全て取り払われたことに
喜びを感じる
日常生活の中の
ちょっとした
イライラ
紐づけされた言葉が
手繰り寄せた
哀しみも
大きな流れに洗われて
残るは
緑の草原のような
安堵感
時を止めて
3日くらい
浸りたい
11/4/2025, 9:39:30 PM
昼休みの後
教室の中に香り
ほのかに漂い続け
消えない
5限の生物の先生が
キンモクセイの
季節ですねと言うと
男子の一群
さざめきあって笑う
みんな思った
くしゃっとした笑顔の
人懐っこい君の
ポケットの中
オレンジ色の小花が
ありそうだと