遠く…
宇宙の中心迄は138億光年って、天文の本で読んだ事があって…でも、そんな事、想像すら出来ない…ただ漠然と、遥か彼方の世界にあるんだろうって、思う位で…
そして、あなたも、遠くに行ってしまう…目の前にある、写真のあなたは、何時も通りに、穏やかに微笑んでいるのに…沢山の花に囲まれたあなたの写真や、祭壇に横たわる、冷たくなっているあなた…
目の前の光景が、頭に入らない…立ち昇るお線香の香りと煙、深々とお別れを交わす人達、部屋に響く読経…目には入るのに、受け入れられない現実…
何故…どうして…聞いてないよ…冗談だよね…他人の空似だよね…嘘だよね…あり得ないよね…
頭の中は、そんな堂々巡りで、
私、どうしたら…いいんだろう…教えて…あなた…
誰も知らない秘密
皆んなに秘密にしている…心の奥底に隠しているこの気持ち…
あなたへのこの想い…決して口には出来ない…否、そんな想いを、持つこと自体が、駄目な事…わかっている…
あなたが、私にとって、かけがえのない存在で、一番近い存在で…
だけれど、この想いは、許されない…知ってる…不可ない事で、誰も幸せになれない…
でも、この気持ち、止められない…ただ、伝えられないけれど…
静かな夜明け
冬の夜明けは、痛い程に寒くて、怖い程に静かな空気に包まれている…
夏ならば、早朝から小鳥の囀りや、行き交う足音…そんな色々な音が、何処からとも無く、浅い眠りを蝕んでくる…
其れが、冬になると、張り詰めた空気が、冷たく身体に纏わりついて、瞼が開けられないでいる…夜の帳も、何処迄も侵食して、夜明けを阻んでいる…
なかなか明けない、彼方の空、今暫く、静かに待つばかり…
Heart to Heart
夕焼けを見ていたら、不図、少女を想ってみた…
遠い昔、国語の時間に習った、吉野弘の「夕焼け」と言う詩…電車での、ありふれた日常の風景で、少女が、年配者に席を譲る…そんな内容で…
美しい夕焼けと、俯く少女の感じが、迚も好きな作品で、夕焼けを見ると、その一節が、目の前に浮かんでくる…その少女を想像する度に、彼女の揺れる気持ちが、ぐっと迫ってくる…
あの少女は、今でも、電車で…
永遠の花束
永遠の誓いを花束で…
なんて、そんな事を考え乍ら、あなたを想っている…あなたと出逢って、2度目の冬…
あの夜、ちょっと嫌な事があって、公園のベンチで座っていたら、心配そうな面持ちで、声を掛けてくれたね…初対面なのに、色々話しを聞いてくれて、励ましてくれたね…
其れから、時々会って、友達になって…そのうち、いつの間にか、好きになっていて…
あの、モノクロの世界から、私を救ってくれたあなたと、ずっとこれからも、一緒にいたい…その気持ちを、花束に込めて…