貴方に届けたい事
人生どんな困難があっても、じっちゃん・ばっちゃんになって振り返って、案外悪く無かったって思えたら、文句無しの「人生勝ち組」なんだと思うんだよね。
実際優秀だったからと言って、幸せって訳じゃ無かったし、思い出すのは机ばっか。それはそれで楽しかったけど。その人なりのストーリーがあって捉え方がある。
だからどんなエピソードを作るかは自分次第で、チャレンジする事が大事なんだなぁって最近気付いた。
そこで、ある人物が微笑んでいた、、、、
ルロイ修道士は右の人さし指に中指をからめて揚げる。
「幸運を祈る。しっかりおやり」と。
「優しいね」なーんて言う人いるじゃない?
あたし、そんなに良い人間じゃないの
ただの自己満足よ。
「そう言うからお前は友達が居ないんだ」
そうなんです。おっしゃる通りなんです。
デデーン。実は実は、お友達がお居ません。
友達の定義が分かりません
先生ー、教えて下さぁい
どうしたら好かれるのか、どうしたら普通になれるのか
ねぇ、窓側にちょこんと座ってる子は誰?
まるで、パレットに滲む薄水色と薄黒色。
何度も何度も塗り潰して出来た色は、綺麗に混ざらなかったんだって。
薄いあの子は、人気者。
私は、ただ黒く濁っていくだけだったの。
あーあ、そっか。駄目なんだ。
そう考えてるうちに、青春なんて過ぎていったんです。
「今、何時?」
彼女は僕の腕の中でもぞもぞと動く
そーね、だいたいねー
「もう少しで0時だよ」
彼女は、口紅が擦り取られ、唇の輪郭がぼやけていた
「時間大丈夫、、?」彼女はちらっと時計を見る
「大丈夫。妻にはちゃんと言ってある」
夢幻の時間が刻一刻と終わりを告げていく
僕は、彼女の毛先を優しく溶かす。
気怠さが異様に心地良い
テーブルには飲みかけのグラスが2つ置かれてある
「奥さんと私、どっちを愛してる?」
彼女は悪戯っぽく微笑むと僕の唇をなぞる
「冗談はやめてくれ」
僕は不貞腐れたように視線を逸らす。
後ろめたさが無いわけではない。
今にだって妻子の顔が浮かび上がる
彼女との関係は、一時の気の迷いだと信じ込ませた。
ふぅんと彼女は僕を見つめるとクスッと微笑む
「ねぇ、こうしてまた会いに行っても良い?」
肩が大きく動く。断りたい。
だが目眩もするほどの甘味を知った今となっては、断る余地もない。
そもそも、勢いをつけて回った歯車が、そう簡単に止まるはずがなかった。
ミッドナイト
それは始まりでも終わりでもない
甘い地獄への、終わらない予兆だった。
たぶん、呪いなんです。
病気とかそういうのじゃなくて、ただ単に呪われてる。
腰が痛いとか、何か気配がするとかそういうのじゃないけど、否応にも連鎖する。僕はその行為を呪いと定義する
「この、筆者はとんだこと言う。」
そう思うなら、君たちの大正解だ。
人は時々、死にたいと思う事がある。
どんな人だってその定義には値する。
例えば、恥ずかしかったり、辛かったり。
そこまでは普通と言えば良い、その思いが強く続く場合を病気と言うのかもしれない。
「賽の河原の石積み」と言う伝承を聞いた事があるだろうか?
親より先に亡くなった子供が、親の供養と罪滅ぼしのために賽の河原で石を積む。しかし、その努力も徒労に終わってしまう。完成する直前に鬼が現れ、積み上げた石塔を崩してしまうのだ。終わらない地獄、その連鎖が呪いへと築き上げる。「死にたい」って思う事はある。しかし人は、希望や喜びによって何とか持ち堪える。では、「賽の河原の石積み」と照らし合わせてみるとどうだろうか?「死にたい」と言う感情が、石ころのように積み重ねられる。しかし一時的な幸福というものにより、自分たちの身の丈いわば限界を手前に、それは音を立てて崩れていく。そこで終わるのが普通なのだろう。しかし、そう上手くいかないもので、また夢幻という物から覚めれば、瞬く間に積み上げられていく。
決して楽になるわけでもない、だからと言って終わるわけでもない。それが僕には呪いに見えた。一生を背負って生きる呪いの連鎖に
ある老人は言う
「これも人生の一興だと」
もしこれが本当で、呪いごと愛せるのなら
その日まで楽しみに生きてみようかと、ふと思うのである
逆光ってね、人物や花を美しく、雰囲気のあるドラマチックな写真・映像にする効果があるんだって
彼女はカーテンを軽く開く
「ねぇ、私、、、綺麗?」
彼女は悪戯っぽく微笑むと、純白のドレスを揺らす
その指には、プラチナの指輪が輝いていた
「綺麗だ、、、、」
僕は、それ以外何もいう事が出来なかった。
ただ茫然と彼女を見つめる。今ここにいる彼女が女優のように見えた
「苦しくないか?」
僕はそっと彼女の頬に触れる
「この日をずっと楽しみに頑張ったんだから、褒めるのが普通でしょう?」
彼女はムッとすると、柔らかく微笑む。
「不思議ね、夢みたい。どうせ、すぐに消えちゃうだろうけど」
ー儚いからこそ、綺麗なんだ−
花だって蝶だって、そうやって消えていく。
だが僕には、そう言えなかった。
僕は、拳を握りしめる事ぐらいしか出来なかった
「やぁね、そんなに真面目に受け取らないで。困らせる気は無かったの」彼女は僕の頬を優しく撫でる。
夕日の逆光を浴びた彼女は、目を逸らしたくなる程美しかった
僕は、彼女の離れそうな腕を強く掴む
「頼む、、行かないでくれ」
ただ、それだけだった。
「そんな事言わないで。あたし、そんな事言われたら、、」彼女は困ったように微笑むと、僕の肩口に顔を埋める。彼女の呼吸が乱れると共に、どこか遠くから電子音が鳴り響く。
そんな悪夢だった。いや、悪夢の方がまだ救いはあった。
「北野さん、朝ですよ。体調はいかがですか?」
看護婦はゆっくりとドアを開ける。
朝日の逆光を浴びていた僕は、震える声で答える
「妻が、、、妻が、、待ってるんです。今日は結婚式で、、、ドレスを着て待ってるんです」
僕はベッド柵を強く握りしめる。
「はい、北野さん元気ですね。怖い夢でも見たのかな?
大丈夫ですよ。先生が来るまで、鎮痛薬を投与しましょうね」看護婦は、僕の点滴に触れる。
ベッドの上には、仲睦まじい夫婦の写真が立てられている。ガラス越しに反射した朝日が、彼女の輪郭を曖昧にしていた。写真立てのすぐ下に、一枚の花びらがあった。誰にも拾われないその上を、逆光だけが静かに照らしていた。カーテンが風もないのにわずかに揺れ、部屋には点滴の音だけが残っていた。