こんな気持ちを
歌に書いたり
浮かれたりするもんか
あなたの
手のひらの上で転がって
いや　転がされて
まあこれはこれでいいか
なんて思い始めている

まるで特別みたいに
肌を撫でるのよ
だけど私は
何も失わない

あなたのこと
ずっと
くだらないと思っているわ
本当のことも
傷つけることも言わないし
私がただ
失うことだけを
待ってるみたい
やっぱり
歌に書いてやろうか

私の髪
左側だけ
いつもハネるの
言うことをきかない
昨日も明日も
上手くはいかない

気づけばまた
左耳のピアス
なくして
バランスが悪いなぁ
心がぐらぐら
揺れているのよ

あなたの左手を
とって歩いていた頃が
何となく
懐かしくて
いいなぁって思ったり
あれからずいぶん経つのに
温かいままよ
思い出だけ
そう
思い出だけね

涙のかわり
喉が渇いて
取り出したビールを
流し込んだ先にある
後悔と寂しさ
そんなものには
目移りしたくない
だけど
あなたはとても
魅力的な化け物みたいだ
私をどんどんダメにする
これは言い訳であって
単なる私が
バカで違わない

きみをどこか遠くへ
連れ去って行けるなら
この世界も
捨てたもんじゃないよな

きみと２人で
歩いていけるなら
時の流れも
逆らえるような気がしてる

こんな歌を歌う僕を
きみは笑ってくれる

あの人は「すぐ戻る」と
いつものように出て行った
それが最後
後味も悪くないほど
音もなく消えた
まあ確かに
いつまでも
続くような幸せではないと
誰もが口を揃えて
言うような
煙たい毎日だった