形の無いもの
楽しい思い出、あたたかい言葉
みんなと過ごした日々は
形なんかなくたって
しっかりと心に残っている
ありがとう
大好きだよ
これからも、よろしくね
ジャングルジム
久しぶりに足を運んだ公園はすっかり寂れていた
昔は子供たちで賑わっていたのに
放課後の時間帯にもかかわらず
人っ子ひとりいない
生い茂った雑草はベンチの高さにまで伸びて
ブランコも安全のためか撤去され
支柱しか残っていない
そんな公園でそれは唯一原型を留めていた
鮮やかな色で塗られていただろうそれは
長い年月とともに色褪せ錆びついている
それでも私は覚えている
幼少の頃に遊んだジャングルジム
時には一人で、時には誰かと
夢中で登り公園の景色を眺めた
足を滑らせて落ちて
知らない人に助けてもらったこともあったっけ
懐かしい公園
今はもう公園として機能していない
私ももうここにいてはいけないのかもしれない
声が聞こえる
いつからだろう
君の声が聞こえるようになったのは
名前も知らない
姿も見えない
どこにいるのかもわからない君の声
落ち込んでいるときには
いつもはげましてくれる
時には文句を言う時もあるし
楽しそうに笑いかけてくる日もある
いつも僕には君の声が聞こえている
今日も昨日もその前も
僕は君の声を聞いていたいし
他のものには耳を傾けたくない
疲れ切った僕の耳に
君の声が聞こえるんだ
こっちにおいでよ
と…
秋恋
ふと落ちてきた葉に上を見る
木々はすっかり赤や黄色に色付いていて
枝葉の向こう側は澄んだ青い空
空気もすっかり秋の涼しさである
どこか切ないような寂しさ
この季節にはついそんな感情が伴う
周りを見渡せば
仲の良さそうな男女が通り過ぎていく
私も、人恋しいのだろうか
恋をしたいのだろうか
まだ見ぬ君に
もし会えたら
この季節を共に過ごしてくれるかな
大事にしたい
初めて抱いた
小さくて純粋無垢な君は
簡単に壊れてしまいそうで
少し怖い
まだ目も開いていないのに
差し出した指先を
しっかりと握る君
たまらなく愛おしい
大好きな君と僕の
初めての宝物の君
いつまでも、大事にしたい