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11/13/2022, 12:34:28 AM

「やっぱ,ここだよね!!」

大きな声で上を見上げている彼女

「なんで僕を連れてきたんですか?」

僕は言う

「なんでって...好きだから?」


遡ること数日前
クラスのムードメーカーの彼女に対して
僕はただのクラスの委員長
絶対に交わることの無い関係のはずだった。

そんな彼女は突然僕に告白してきたのだ。
嘘コクの可能性ほぼないと言っていいだろう。
彼女が悪ふざけで
そんなことをする人でないことは分かっているし
頬が赤く火照ってる様子や耳が赤いところから
ホントに嘘では無いようだった。

「ねぇ,返事は?」

「あぁ,えっと...時間下さい。」

断ることも受け入れることも出来ずに流してしまった。


「ねぇ,遊園地行こう!!」
そんな彼女の言葉通りに
現在僕は彼女に連れられて遊園地に来ていた。

「ねぇ,あれ乗ろう!」

彼女が指差しているは
2本のアームでぶら下げられたゴンドラが
空中でグルグル回るという
基本のコンセントが絶叫以外のなにものでもない
乗り物だった。
どうしてスリルをお金で買う必要があるのか。
僕はそう思いながら
テンションが高い彼女に着いていく。





─────『スリル』

11/11/2022, 8:43:03 PM

「あーぁ空飛んでみたいなぁ。」私が言うと彼女は

「なんで?」と言う

「自由に飛べるのって良くない?」私は彼女に問う

「あーぁ,良いかも。でもどうして急にそう思ったの?」

今度は彼女から問いかけてきた。

「うーん...。なんとなくかな笑」
本音を言った時の反応が恐いから濁した答えを言った。

私が空を飛んでみたい理由
自由があるから
私は無意識の自分を苦しめてる気がしている。
家族の期待
友達や先生からの期待
そして自分自身の期待。
全ての期待に応えられるように
"私が"頑張らないと
みんなからの期待されるってことが
嬉しかったはずなのに今はそれが辛い。
私がどんな行動をしても 鳥かごにいる鳥のように
広い世界に飛び立つことが出来ない。

「みんなの期待が辛い」

こんなこと言ってしまった時,
その空気に耐えられる気がしない。

私は飛べない翼を持っているみたい。
これ以上
ズタズタに切り裂かないように行動してきたけど,
その行動が逆に首を絞めていたみたい。

彼女は言った。

「あなたとわたしは違うから
あなたが考えてること完全に理解できる訳じゃないけど,
もし困ってるなら,迷ってるなら
助け求めてもいいんじゃないの?」

彼女の言葉は驚く程に心に響いて
少し軽くなった気がした。

「...うん,ありがとう。」

そうか助け求めてもいいのかな?

私の翼は今は飛べない翼なだけで
絶対に飛べない翼なんてあるはずない。

自由に空を飛べる日を目指して
今日も一日をすごしていく。





─────「飛べない翼」

11/10/2022, 8:42:17 PM

秋って言ったらなんだろう?
もみじやイチョウ,ススキとかかな?
最近はずっと車移動しているから
外を眺めるなんてしてこなかったことに気がついた。

「そうだ!ねぇ一緒に散歩に行こう?」

私は彼にそう言った。

「えっ」

彼はあまり乗り気じゃなかったけど
一緒に言ってくれるようだ。
外は思ったより寒くて
散歩に行こうなんて言って後悔していたら,
彼は私の手をつないで歩き出した。

「こうやったら暖かくなるでしょ」

彼は言った。

「...うん!」

ちゃんと私のことを見てくれる彼。
彼と久しぶりに手をつないだ私は
嬉しくて少し恥ずかしくてとても幸せだと思った。

「散歩してみるのもいいね!」
私はそう言って笑いかけながら彼を見た。

「...そうだね。また一緒に行こう。」
彼はそう言って私を見た。
マスクをしてしても彼が笑っているのがわかる。

「キスしたいな」

なんて思っていたら,
彼が私のマスクを取ってキスをしてきた。

「えぇ!?」

「ごめん,キスしたくなっちゃった。」

少し笑いながら,

「ほら帰るよ」
なんて言って
黄金色に輝いているススキを見ながら
色んな景色を彼と見たいと思った。





─────『ススキ』

11/9/2022, 1:58:57 PM

目を覚ますと私は病院というところにいたらしい。
看護師さんが

「ここがどこか分かりますか?」と言ったが,
私は答えることが出来なかった。

消しゴムで綺麗に消されているように真っ白な頭の中。私は言葉を失い,過去を失った。
私は事故にあったそうだ。
事故に遭ったと言われたらそんな気がしてきた。
誰かと一緒に歩いていたような,いないような。

なんだか廊下が騒がしくなった。
「...ちょっと!起きたなら連絡してよ!!」
「...はい?」
突然こっちを向いて男の人が話しかけてきた。
誰だろう...?

「すいません。誰ですか?」

こんなことを聞くと
彼はひどく悲しそうな顔をしていた。

「僕は,君の彼氏だよ。急にごめんね。
そんなこと急に言われてもわかんないよね。」
彼は言った。

「...ごめんなさい。あまり覚えてなくて...。」

「そっか...じゃあ今日は帰るね。
明日気持ちが落ち着いたらまた来るね。」

そう言って彼は病室を出た。
彼は最後まで悲しい顔をしていた。

何時間経っても,
私はその顔が脳裏に焼き付いて離れない。
記憶が戻ってくるのを願いながら私は目をつぶった。





─────『脳裏』

11/8/2022, 1:57:11 PM

たまに考えちゃう事がある。
絶対にありえないこと。
それは,もしもの話。
「もしも,願いが叶うならどんなことを願う?」とか,
「もしも,明日地球が終わったらどうする?」とか
ホントに突然考えてしまう。
彼にそんなことを問うと
「...えー。なんだろう?」なんて言って考えてくれるし,
「じゃあ一緒に考えよう」と彼は言った。
お互いが真剣になって考えている時,彼は言った。
「...なんか良いね。この時間。
もしもの話を真剣に考える時間。」
「やっぱり,そう思う?ちょうど私も思ってた。」
強いて言うなら
"彼と一緒に"ってところが大事だなって考えながら。
これからもこんな時間を
意味がないことを考えたり話したりする時間を
彼と過ごしていきたいなと思いながら
今日もあなたと色んな話をする。
「次は彼と何を話そうかな?」





─────『意味がないこと』

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