悪い予感がします。
根拠はないんですけど。
お腹と背中がもぞもぞして、悪寒がします。
何か良からぬことが。
準備しておいて損はないでしょう。

これなら空から槍が降ってきても、隕石が落ちてきても大丈夫ですね。

友達って大切？
私は分からなくなりました。
友達は確かに大切。
でもひとりになりたい時もある。
嫌なところしか、目につかなくなる時がある。
こんな私は薄情者なんでしょうか。

ごめんなさい。
友達みんなにごめんなさい。

君が紡ぐ歌はいつも綺麗でした。
あなたはまるで天使のように美しかった。
僕はそんなあなたの姿を見ることはもうできないけれど、あなたはずっと美しいままでいてください。

これが僕からの最後のお願い。

狭間で見えるもの。
光と霧の中で私は、何を探しているのでしょう。
狭間にはいろいろなものが集まり、忘れられている。
私のそこに大切なものを置いてきてしまったのです。
人間として必要な何かを私は、無くしてしまった。

ここは光と霧の狭間。
私の無くしものはここにあるんでしょうか。
見つからないかもしれない。
どれだけ探しても、もう無くしてしまったものは帰ってこないかもしれない。
それでも。
それでも、私は。
もう一度だけ。

落ち着きます。
この音を聞いていると。
耳を澄ますと聞こえてくる砂時計の音が大好きです。
何もないこの部屋で、忘れかけそうになっていた大切なものを思い出させてくれるようで。

ここは独房です。
死刑囚の。
私は罪を犯しました。
この世界から月を盗んだんです。
私が死ねば月が戻ってくると考えている人間もいるそうですが、それは絶対にありません。
月は私と共に死にます。
もう夜空に輝くことはないでしょう。

月と心中するだなんてロマンチックだと思いませんか？