誰も歩いていないところに足跡をつけたい。
僕はそう思って、小さな冒険を始めました。
お母さんに見つからないように、そおっとお部屋を抜け出して。
さあ、冒険の始まりだ。
行き先は決まっていた。
近所の丘だ。あそこなら、まだ誰も行っていないだろう。
小さな足でトテトテ進んでいくと、数分ぐらいで着きました。
思ったとおり、誰もきていないようです。
僕はワクワクした気持ちで、雪原に入って行きました。
これだから、冬は大好きなんだ。

どれだけ時間が経っても消えない。
消えない灯り。
それは何だと思いますか？
私にもよく分からないけれど。
どんなに時間が経っても消えないもの。
継承されていくもの。
一体、何なんでしょうね。

雪が降ると外って明るくなるよね。
煌めいていると言っていいのか分からないけれど。
私の目には、痛いくらい眩しく見える。
校内から見える、雪景色。
まるで街に白いヴェールがかかっているみたい。

秘密の手紙屋さん。
ねえ、知ってる？
どんな人にも手紙を届けてくれるんだって。
遠くに行ってしまったあの人。
もう会えないあの人にも。
でも、手紙屋さんに手紙を届けてもらうにはある基準を満たさないとダメらしい。
どんな基準、ですって？
それはね。
それはね。
「　　　　だよ。」

寒い、寒い。
今年もこの季節がやってきてしまいました。
そう、冬。
雪が降ってきた。
寒いよう。
寒いねえ。
友達とそんな話をして。
私は冬が好きです。