どうか、話半分で。
「私、自分のこと大っ嫌いなの。」
祓魔師として、まだそこまで名を挙げていない時にたくさん自分の仲間を死なせてしまったり、国民の何人かの命を守り切ることができなかった。
それで、遺族の方に平手打ちを食らったこともあったけ笑。
…でも、その時正直自分の事を責め立ててくれてありがとうなんて思った。
だって、どれだけ自分が守ろと意志を持っていても結果として反映されていなければ意味がない。
…加えて国民を守る事がモットーとされている職でそれは御法度。
…それ以外にも石を投げつけられたり、罵倒を浴びせられたり色々あった。
でも、悪いことばかりではなかったよ。
助けた幼い子供に「ありがとう」と言ってもらえた事があった。
その時、あぁ守りきれて良かったって安心したの。
…そしたらさ、数日後にその子化け物に食い殺されてたの。
私が守り切った筈の命がたった数日でなし崩しになって、自分ってなんて役立たずなんだろって思ったの。
そっから、化け物のことぐちゃぐちゃにしてやろうと思って弄ぶように殺すことも視野に入れるようになっちゃった。
家族が放火が原因の火事で死んだ時もそう。
私は偶々、学校に行ってて火事の被害に遭わなかった。
家に帰ったら、炎の赤が辺り一面見えて、言葉が出なかった。
母も父も妹も…みんな死んじゃった。
呆然とするだけで何もできない私は只々無力だなって再確認したよ笑
そして、貴方(達)と出会ってもこの認識は未だ変わらないし、なくなることはない。
貴方(達)が貴方(達)なりの愛情を注いでいるにも関わらず、上手に受け取れない事があるの。
私じゃなくたって、私じゃない方が寧ろ貴方(達)が幸せになれてたんじゃないかって思うんだ。
貴方達に逢えてよかった
桜魔皇国で言い寄られることがあった。
見合いの話が舞い込んでくることもあったし、中には複数の男性・女性隊士たちが己の人生をかけて私の隣に歩みたいと本気で望んでくれるものもいた。
でも、私は全てを断った。
目に入れぬようにした。
…とっても捻じ曲がった考え方を持って断っていた。
私は国で管理されている指定危険生物であり、神咲家の5代目当主であり、祓魔師。
この責任の重い役割達を同僚、上司、部下、国民やらに縛りつけられたくないなって思ってしまった。
…なんだか、お前はそこでしか生きてはならないと言われている感覚がしてどうも受け入れがたかった。
実際はそんな事ないだろけどさ笑。
吉報
砂糖や吸引式のキャンディの使用回数が減ってきていることをあの子達の所属している会社の社長さんにそう教えてもらった。
真っ赤な短ラン風ジャケットとスタイリッシュなパンツスタイルに黒のハイネック、黒の手袋に少しヒールのあるショートブーツを見に纏い、ロングのセンター分けの金髪に真っ赤な瞳と困り眉をしている美しくも、怖いとあの子達から聞いていた社長さんに。
…あの子達が砂糖や吸引式のキャンディから少し抜け出せそうな兆しが見えているのが嬉しかった。
今まで、止めるに止めれなかったから。
…あの子達の拠り所を無理矢理奪うのは違うかなって思ってて。
でも、ダメなものだから少しでもやめさせたかった。
…私も意味はないが、2人に気づかれないように砂糖抜き生活をここ数年行っていた。(現在も進行中だが。)
口を出すなら、心配をするなら、私はダメな方に流されてはいけないと思ったからだ。
砂糖抜きと言っても完璧にゼロには出来ないが。
甘いお菓子は勿論なるべくお菓子類を控えたり、果物を代わりに口にするようにしたりした。
砂糖を使わないレシピをたくさん調べたし、砂糖を使う料理でも抜くこと、もしくは減らすことを意識した。
そして、彼らに少し嗜めるようにしたり、手作りの吸引式のご飯を食べさせたりした。(食べたいと言ってくれた。)
その結果が付いてきたのだろうか?
少なくとも、私の前だけでも吸うのを躊躇うようになってくれたし、今では見かけないくらいだった。
…でも、あくまで"私の前“でだけだ。
そう思っていだが…この吉報だ。
…これらの行為は別に報われたいからやってたわけじゃない。
単なる私のエゴでやっていたこと。
でも、嬉しかった。
あの子達の拠り所が移りそうで。
…社長さんと解散後、少しした裏路地で嗚咽を漏らした。
涙が滝のように溢れた。
自分のしたことがなんだか報われた気がして。
勝手にやってたことなんだけどさ。
咽び泣きすぎて、裏路地近くの大通りを通っている通行人達はさぞ迷惑だったろうな笑
でも、許してよ。
愛しきもの達がさ、
慰めと気晴らしと
煙草…昔はあまり好きじゃなかった。
煙たいし、何より臭い。
でも、今は幼い頃嫌悪していたものを口にすることがある。
…しょうがないじゃないか。
死んだ同僚が煙草をばかばか吸うやつだったから。
向こうに行ったら、きっと煙草なんてないだろうから。
本懐を望む
「もう、全部壊してよ。」
細やかな一筋の願い
もし、貴方達が生まれ変わって、地球に純人間として産まれてきたら…
また、2人で一緒に居てくれたら嬉しいなぁ。
…今度は幸せいっぱいの笑顔で過ごしてほしいなぁ。
青空の下で花畑でも見て、大きな口で笑っていて。
…私のことなんか、覚えてなくていいから。
貴方達の記憶の中にさえ存在しないでほしい、私という存在が。
貴方達がただただ幸せに生きてくれればそれだけで嬉しいから。
冬の足跡
もう12月になった。
あの子の季節だ。
冬を象徴する ちゃんの季節だ。
こっちの方だと、天気が変わることもないし、季節が変わることもないから月日の経ち始めが分からない。
でも、 ちゃんが一緒にいてくれるようになってから、季節のないこの世界が季節に溢れているような気がしてる。
記録
「このノートは何かって?
…観察記録みたいなものだよ。
中身は見ないでほしいなぁ。
仕事で大いに活用するからね笑
企業秘密だよ。
…まぁ、企業というよりかは国家機密かな?
ふふ。」
…嘘。
本当は、貴方(達)の事を心理学やら行動原理学やらで調べ上げてきたものと貴方(達)の普段の行動と癖を照らし合わせた貴方(達)のプロファイリング記録。
貴方(達)を少しでも理解したくて。
…過去に家族皆を火事で殺した犯人を油断させるために使った方法。
絶対にこの世でのうのうと人生を謳歌させないためにと歯を食いしばりながらプロファイリングを習得した記憶が真新しい。
それを今度は愛しきもの(たち)に対して向けている。
憎しみではなく、きっと愛…いや執着か?
…良いのものか、悪いものかは定かではない。
いや、悪いものか。
相手の許可なく、相手の隅々までもジロジロ見ているようなものだから。
…でも、どうかどうか赦して。
[追記]:♡100突破ありがとうございます!