「降り積もる想い」
真の愛あるところに
真の憎しみありき
嫌いと好きの感情は
そんなに離れていない
嫌いになったのは
本当に好きだったから
喧嘩をするのは
相手に良くなって欲しいから
愛の形は皆違うから
ボタンのかけ違いがおこる
相手を理解しようとするのは
愛の現れ
あなたの愛あるところに
あなたの花は咲く
愛を追い求める人に
幸がありますように
「時を結ぶリボン」
付き合って5年目の冬
君は私にサプライズをした
相当、考えたんじゃないかなってサプライズは
ちょっとしたタイミングがズレて
失敗したみたいになったけど
君の性格みたいに
真面目なサプライズだった
私はあの時の君が忘れられず
今も時々思い出したりしてる
君は私に結婚指輪を渡したくて
二人きりの海岸で
ひざまずいて指輪を取り出した
あの時、指輪を左手の薬指にしようとしたら
君は海岸の岩の上でバランスを崩して
かなり大胆にコケたけど
指輪を死守しようとして
肘をちょっと怪我をした
あの時の君は一生懸命だったね
私はあの時を未だに胸の中に秘めて
思い出すたび温かい気持ちになる
私にとっては特別だったから
ありがとう
嬉しかったんだ
「手のひらの贈り物」
僕の彼女は
去年の冬に不慮の事故で
突然亡くなった
僕は未だに彼女の死を
受け入れられない
彼女が亡くなってから
春が来て
夏が来て
秋が来て
また、冬がやって来た
僕は空が好きだった彼女は
きっと空から僕を見守っていると
信じている
「ねぇ、優花里
空の上にいるよね」
そんなふうに時折、空に話しかける
冬になり
街はクリスマスの賑わいだ
優花里の居ない初めてのクリスマス
よく僕らはサプライズをしていたね
君は僕をよく驚かせていた
僕は君を喜ばせようとサプライズを考えた
優花里は空では寂しくない?
一人で凍えてない?
僕はいつも空と対話していた
彼女の事を思うと涙が出てきそうになるが
僕はいつも堪えていた
ふと、額に冷たさを感じた
―雪だ
その時、僕にはハッキリ彼女の声が聴こえた
「あなたといて私は幸せだった
あなたには幸せになって欲しい」
手を上に向けて開くと
雪が降ってくる
幸せと言うのは
味わったら溶けてなくなるものかも知れない
でも、僕は優花里との思い出と生きている
確かに幸せだったあの頃
優花里との思い出は僕の心の中で生きている
優花里、僕といてくれてありがとう
冬が来るたび
雪が降るたび
優花里との思い出を思い出そう
「心の片隅で」
心の片隅で願う
あの子が幸せでありますように
あの子が今日も笑顔を忘れないでいて欲しい
あの子が地球の未来を憂うことなく
毎日を過ごせますように
あの子の笑顔が曇らないように
安心して暮らせますように
あの子が小さな幸せを見つけて
頑張って生きられるように
あの子の笑顔は地球の未来だ
神様
この美しい地球を見守っていて
私はこの地球の未来を見たいのです
「雪の静寂」
昨日の夜から
しんしんと雪が降っている
雪の時期は
様々な温かいファッションが流行る
今年はネックウォーマーを
よく見かける
着ているコートも個性的で
人それぞれの良さが出る
冬はおしゃれが出来て面白い
グレー、黒、赤、ピンク
セーターも色々だ
雪はずっと静かに降る
雪の下では
温かいコートやセーターに身を包み
クリスマスは女性は一層
華やかになり
街もキラキラ輝く