どこまでも
唐突だけど、私は夜の散歩が好きなの。
夜は昼とは違う景色が見える。
最近は夜が肌寒くなってきたけど、私は嫌いじゃないの。寒ければ寒いほど、空気が痛く冷たく…そしてなにより澄んでいる。
でもね、不思議
寒くなればなるほどいつもの散歩が長く、いつも歩いてる道が果てしなく続いているような錯覚に陥るの。
本当に、このまま何処までも歩き続けなくてはならないような錯覚。
あなたはどうかしら?
一輪のコスモス
私には花の美しさや強さと言うものがいまいち分からない。
花に心があるかのように謳っているポエムなどはなおのことわからない。
花は花だ。
ただの有機植物であり痛覚もなければ感情があるわけでもない。
プライドや誇りなどもってのほかだ。
それに、もし花に感情などというものがあるのなら人間は花にとって天敵でしかない。
枝についてる花は枝ごと折られ、土から出ている花は踏まれ、摘まれ、見せ物にされ用が済んだらポイだ。
そのくせ都合のいい時ばかり美しさの象徴にされる。
な?天敵以外の何者でもないだろう?
あそこに一輪咲いているコスモスがある。あれもきっと摘まれるか、"一輪強く美しく咲いている"などと好き勝手に言われるだけだろうな…。
有機植物のなんと不憫なことよ
秋恋
読書の秋、食欲の秋、運動の秋、紅葉の秋、
秋は新しいことをはじめるのにぴったりな時季
私も何か新しいことを始めてみようか
そうね、何をしようかしら?
運動?読書?そんなの味気ない。もっと特別なことをしてみたいわ。
(……)
あら?あの子…小さいお顔がきらきらして綺麗。
…話しかけてみようかしら
そうよね、せっかくの秋麗だもの綺麗なものをたくさん見たいわ
「愛する、それゆえに」
人は食べたものでできていると言う。ならばあの人はきっと宝石を食べているのだろう。あるいは私のまだ知らない綺麗なものを食べているのだろう。それくらいに綺麗なのだ。(私もあんなふうに綺麗に…)あぁ、お腹が空いてきた…
↑ある曲を参考に作りました