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"枯葉"

とある秋のこと。
時間はもう夕方で、辺りを紅色に染める太陽がいやに眩しかった。

左肩にトートバックを提げているが、ひどく重くて歩くたび肩に食い込んでいるのを感じる。

積読が底をつき、何冊か買えればいいと思い本屋へと立ち寄った。

だが、気になっていた本やどうしても手に入れたかった本
さらには、表紙に一目惚れしたものもあり結局、最終的に買った本は十数冊ほどになってしまった

予算オーバーも甚だしいが、嬉しさやら楽しさやらがぶち上がって涙まで出るほどだったので良しとする。

これこそ幸せの重みだと実感している。


そんな肩の痛みを噛み締めるようにふわふわとした足取りで歩いていると、ふと目の前をひらひらと落ちていくのを見た。

紅葉の枯葉。美しい掌状の葉が舞い散るのを見て右手で掴んでみる。

綺麗に紅く染ったそれは筆舌に尽くし難いほどに私の心を鷲掴みにして離さない。
心を打ち抜く音が聞こえてくる

新聞紙と沢山の本で挟んで、栞にしてしまおう

思いがけず私だけの素敵なお供が見つかり、更に舞い上がりそのまま帰路についた

2/19/2026, 1:21:57 PM