〈今日にさよなら〉夜半。曇って淀んだ、真っ黒な空。星が好きだ。かの命を燃やした足跡が、ただの光となってこちらに届く。けれど、今日は曇天。星のひとつも見えない空模様に、恋はできない。煌めきのない天と、晴れない胸懐が交わって、部屋の明かりを落とした。じわりと、静かに失せていく天井の星を仰いで、瞼を閉ざす。明日は、あの一等星に、恋ができますように。
2/19/2026, 7:40:40 AM