Setsu李

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例えばの話。
僕らが見上げるはるか上空、そこには太陽と月があって。

暗くなれば月と星が。
明るくなれば太陽が。

僕らの産まれるはるか昔から。
僕らが産まれた時も、泣いて笑って怒って
悩んで寝れなくなったあの日も、ずっと。

ずっと僕らをみている。長い長い日々を見守ってきた。

「死んだら星になる」

そう言われて育った、空を見あげれば数え切れない程の光。
先人たちはみんな小さな星を光を頼りに生きてきた。

星を見て、星に生かされてきたのだから。
人や生きる物全てを救う遠くていちばん身近にあるもの。

知ろうとしなければみえず、
条件が合わなければ見ようとしても見えまい。

繋がっているはずなのに、そこに「印」はない。
「絶対」はない。

だから僕らは探すのだ。
小さな幸せのために、夢と光を見失わないように。

『夜空を越えて』

12/11/2025, 4:19:44 PM