月埜 夜

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随分と長いこと歩いてきた気がする。
途中からどれくらいの時間を過ごしたのか考えることは辞めてしまった。
考えてしまえば、
どれだけの時間を無駄にしたのか思い知らされてしまう気がした。
ひとりぶんの土を踏み締める足音が虚空へと飛び出しては消えてゆく。
一体、いつまでこうして歩けばいいのだろうか。
一体、いつまでこうして歩いていられるのだろうか。
最後にはどこに辿り着くのか。
どこを目指していたのだっただろうか。
伏せた視界に誰かの足跡が映り込む。
ふと、顔を上げれば見たことのある景色が広がっていた。

ーーああ、またここか。

気がつけば、一周回り帰ってきてしまったようだ。
足跡をなぞるように足を踏み出す。

またここから。
この場所から歩き始めよう。
ーー0から。

2/21/2026, 6:10:11 PM