タノシクカイテマス^^

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太陽のような

#枯葉#同情#0からの

と同シリーズの小説ですが今回は、前日譚のような作りになっています。物語の視点も別の登場人物になっていて、ややこしいですm(__)m

ある夜、クロの姿が見えないことに気づいたカレハは、寝床にしている物置から外に出て、クロの姿を探しました。クロは、塀の上に登り満月を見ていましたが、大きな背中が少し淋しそうでした。クロの居る塀に上ったカレハは「ひとりじゃないよ」と、クロに寄り添いました。二匹は、朝が来るまで一緒に月を見ていました。


目を開くと、魚のうろこのような雲が、空一面に広がっていた。

(もうすぐ雨が降る。)

仰向けに寝ていた体を、預けていた木の枝からゆっくりと起こし、固まった体を解すように、大きく背伸びをする。午前中の日光は、二度寝をするには最適で、油断をするともう一度寝てしまいそうになる。太陽の位置を確認すると、お昼前くらいだろうと分かり、正確な時間を確認しようと、枝先の近くの窓から見える病室の時計へと目を向ける。この時間帯は、大体カーテンが開けられていることが多い。

(?)

昨日は、誰も居なかった部屋の、窓の側に見えるベッドの上に、新しい患者の姿が見えた。肩幅が広く、しっかりとした体つきのその男性は、一見、病人には見えなかったが、足下のギプスで粗方、察しがついた。目つきが悪く、ふてぶてしい印象を持つ男だったが、不思議と怖いという感じでは無かった。

「クロみたい。」

絵本の中の登場人物が頭に浮かんできて思わずそう呟いた。主人公猫のカレハにとっては、太陽のような存在で、よく母の膝で繰り返し読んでもらった記憶がある。

一点を見つめていた男性の目から突然、涙が溢(あふ)れ出してきて、男は、起こしていた体を布団に沈め、枕に顔を埋めた。「なんでだよ」と、時折聞こえてくる声は、叫びのようで、閉まった窓からでも、「聞こえる」自分の耳は、言葉をよく拾った。僕は、今までに見てきた患者達と同様に、何かをしてあげたい気持ちに駆られたが、ただの枯葉である自分には、何も出来ない。

震える背中を、木の上から、ただ見つめていた。


(後書き。)

猫の日なので視点を変えてみました(ΦωΦ)

窓閉まってるね、#枯葉の時、主人公は、閉まってる窓で枯葉くんの声聞こえたのかな、たぶん泣き終わった後開けたんだな、うん^^;

2/22/2026, 2:49:28 PM