寒いね、そう言って彼女は忙しなく赤色のセーターを温めるように何度も擦った。僕は柔らかく笑って鞄からマフラーを取り出した。
「そうだね。でもほら、マフラーあるよ」
「ほんと?ありがとう!」
そうやって彼女は嬉しそうに僕を見上げた。
「このマフラーは、緑だからつけたらクリスマスカラーになるね」
僕はマフラーを彼女に巻きつけながら言った。
「ホントだ、可愛い」
「うん。かわいい」
彼女は少し照れ笑いを浮かべてありがとうと言った。
「そういえば、クリスマスは何しようか?」
「なんでもいいよ!」
「皆んなを誘ってパーティとか?」
彼女は少しだけ笑って、いいんじゃないと言った。
僕はそんな彼女の様子に少しだけ笑ってから彼女の手を握った。とても冷たくて狂おしいほど愛おしい小さな手。
「冗談だよ。2人で過ごそう」
「....いいじゃん」
彼女は幸せそうに目を細めて頷いた。
12/7/2025, 12:00:21 PM