ギャー、ギャー、ウッウッ、ギャー
「よーしよし、大丈夫だよー」
彼に手をのばす
「お腹空いたのかな、おしっこかな、それとも寂しかったとか?」
ウーッ、ギャー、ギャー
抱きかかえるとまずお尻に触れるのはいつの間にかついた癖だった
おむつは膨らんでないみたい
「お腹空いたの?」
まっすぐ目を合わせて喋るようにしているが、その後ろでアルコールシートで手を拭いておく
よく褒められた細くて長い指を1本、彼の唇に持っていく
それを吸うようにチュッチュッしてくる
「お腹空いたのね」
彼に言っているようで、自分に確認する癖もついてしまった
何か忘れてそうで、やらかしてそうで不安なのだ
彼に差し出すと、意味があるのかわからない小さな手を添えて勢いよくチューっと吸い上げる
テンポよく背中をタッチする手は止められない
満足したのか、口を離してグイーと押している
「もういいの、そっか」
彼を肩に寄せて、先ほどよりも少し強めに叩き続ける
ケッ
今日は早くて助かる
今度は弱めに背中をタップする
トントントン、トントン
彼はスイッチの切り替えが早い
お腹が空くのも、おしっこするのも、眠るのも
手を離したと気づくことも
まぶたが落ちてピクピクしている姿を見ながら
ベッドへとそっと置く
お腹をトントンと、手をのせる感覚でリズムを伝える
満足気にすやすや眠る姿を見て、染ったように顔がほころぶ
おやすみ、私も一緒に寝るから
大好きよ
2/23/2026, 10:44:18 PM