明日への光
重苦しい朝焼け。
暗い、暗い心象。
時の花の貴女。
脳裏の笑顔の温かさは今や僕を焼いている。
煌々と照る太陽。
青い、蒼い花筵。
花時の貴女。
遠い日の記憶がジリジリと焼き付き警鐘を鳴らしている。
また手遅れになる、きっともう手遅れだ、を
繰り返して繰り返してしなだれながら生きている。
僕は貴女の催花雨にはなれない。
貴女は一人で咲けるから。咲いてしまったから。
常初花のような貴女。
今はどこへいらっしゃいますか。
生きていますか。
死んでいますか。
それとも、泣き笑いで半々ですか。
いずれにせよ、貴女が僕にくださった綻ぶ笑顔は
明日への光でした。
確かに、確かに明日への光でした。
12/16/2025, 7:54:51 AM