「時を繋ぐ糸」
「お母さん。これは何?」
「いいかい錦織、これはおかさあんのそのまたお母さんが、ずっと受け継いできた組紐を作るための綾竹台だよ。いつか、あなたもこの組紐を紡ぐことになる。」
「組紐?とっても長いね、始まりが見えないや。どれくらい長いの?」
「ずっと、ずっと長い組紐だよ。絶やしてはいけないの。」
「ふーん。私もこんな綺麗な組紐作れるようになる?」
「もちろんだとも。お前は紡いでいかなきゃいけないんだよ。」
〜〜〜
「ふう。この組紐長すぎ。だんだん糸も解れてきてしっかり組めなくなってきたなぁ…。お母さんはダメって言ってたけど、1回ここでもうお終いにしよっかな。端っこを切ってと。よしっ。新しい組紐は一体どんな柄にしよう。前のお母さんから引き継いだ組紐は絵、お母さんが言うには人間の文字?っていうのが色々書いてある模様だったけど、今度はこの本に乗ってる木?とか水?のイラストが綺麗だから、その模様を織ってみようかな。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱり、時を繋ぐ糸って言われると「君の名は」を思い浮かべてしまいますね。
軽く人類滅亡してます。
11/26/2025, 12:02:33 PM