「揺れるキャンドル」
……して女は静かに息を引き取ったのでした。おしまい。」
フッ、
99本目の蝋燭が吹き消された。
残すは1本のみ。みんなが持ち寄った怖い話で場は既に出来上がっている。中には恐怖で抜けようとする者もいたが、何とか好奇心を煽りその場に留めた。
「じゃあ最後、月美さん」
「ねぇ、ノリでここまで来ちゃったけどさ、やっぱりやめない?もしほんとに妖怪とか出てきちゃったらさ……。」
「まだ怖いって言ってんの?」
「でも、でもさっきから妙に寒気がするし変な音も聞こえるし、もう面白そうとか言ってらんないよ。」
「私もちょっと嫌な感じがする。このまま最後までやるのはあんまり良くないかも……。」
「うーん、月美さんはどう?」
「わたくしはこのまま続けたいですわ。たしかに皆さんのおっしゃる悪寒は私も感じております。……でも、せっかくここまで来たんですもの。ここでやめては面白くない。この蝋燭を吹き消した先にわたくしは興味があるんですもの。恐怖なんかで止まってはいられませんわ。
………それではお話しましょう。」
「光の回廊」※頭悪い文章です
シャラン、シャラン、シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンドタドタドタ、
「来る、来る、やつが来る」
ドタドタドタ
「ひぃっ」
ぷあーん
「勾玉をどうぞ」
「へ?、まじ?探索対象敵が持ってくることある?」
※光の回廊ときたら影○かなと思い、怖くない激簡単な、○廊考えてみました。
「遠い鐘の音」
…ーン、ゴーン、ゴーン。
鐘の音が聞こえる。ということは今は夜の12時。また一日が終わった。
一体いつまでここにいなければならないんだろう。
コンクリートで塗り固められ、簡易ベッド、トイレ、…そして俺をこの部屋に繋いでいる鎖…、それしかない部屋。
この12時の鐘の音を聞くのも、もう何度目だろうか。
ああ、憂鬱だ。
もうすぐ、あいつが、あいつが来てしまう。
……ン、…ツン、…ン、…コツン、コツン。
ギィッ
「やあ、いい子にしていたかい?𝑚𝑦 ℎ𝑜𝑛𝑒𝑦」
ほんと噛み殺してやろうかな。
「失われた響」※軽く胸糞注意。
ちょっとお題から外れました
あの事件から、君は一度たりとも笑わなくなった。
今まで、僕に何度だって向けてくれたあの笑顔、鈴を転がしたようなあの笑い声を、あの日以来、見ていないし聞いていない。
どうしてだろうか。
君のことをあんなに愛していたのに。
君だって、嬉しいって言ってたのに。
どうして?
君はあの日から僕に会いに来ることもなく、君の代わりと言って君の両親が僕のことを責め立てに来る。
どうして?
どうして?
ねぇ、
「どうしてなんでしょうね。刑事さん。聞いてます?」
「時を繋ぐ糸」
「お母さん。これは何?」
「いいかい錦織、これはおかさあんのそのまたお母さんが、ずっと受け継いできた組紐を作るための綾竹台だよ。いつか、あなたもこの組紐を紡ぐことになる。」
「組紐?とっても長いね、始まりが見えないや。どれくらい長いの?」
「ずっと、ずっと長い組紐だよ。絶やしてはいけないの。」
「ふーん。私もこんな綺麗な組紐作れるようになる?」
「もちろんだとも。お前は紡いでいかなきゃいけないんだよ。」
〜〜〜
「ふう。この組紐長すぎ。だんだん糸も解れてきてしっかり組めなくなってきたなぁ…。お母さんはダメって言ってたけど、1回ここでもうお終いにしよっかな。端っこを切ってと。よしっ。新しい組紐は一体どんな柄にしよう。前のお母さんから引き継いだ組紐は絵、お母さんが言うには人間の文字?っていうのが色々書いてある模様だったけど、今度はこの本に乗ってる木?とか水?のイラストが綺麗だから、その模様を織ってみようかな。」
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やっぱり、時を繋ぐ糸って言われると「君の名は」を思い浮かべてしまいますね。
軽く人類滅亡してます。