光の回廊それは失くしたものだけを照らす道。手を伸ばしても届かない数多の思い出が、淡く光って並んでいる。笑った顔と声、触れられなかった手、伝えることができなかった感情。進む度に胸は硝子片が刺さるようにチクチク痛む。足は前へ前へ進みつづけ、立ち止まることは許されない。この回廊の出口の先に待つのはきっと再会なんかじゃない。そんなこと、わかっている。それでも私は、光の中を歩き続けた。歩き続けた先には、きっと新しい出会いが待ってるから。
12/22/2025, 12:31:02 PM