授業が終わり時刻は夕暮れ時他の生徒達は窮屈な一日に解放され和気あいあいと正門を出る
そんな中一人魔術学園の中庭に佇む私は手に汗をにじませながらある人を待っている
私の隣の席の男の子
ミドリくんだ
そう今日はバレンタインデー私は勇気を出してミドリくんを呼び出した
本当はこんな事するつもり無かったけど好きな気持ちが止められなかった。
引っ込み事案な私がこんな事するなんて今でも信じられないけど不思議と後悔はない
そんな事を思ってると中庭の木の陰から光に照らされたミドリくんが声をかけてきた
「ハルさん、ごめんね待たせちゃったかな」
「うっんん!大丈夫!」
慌てて声を出したから裏返ったっ!恥ずかしっ!
「で、今日はどうしたの?」
ハンカチで汗を拭きながら爽やかな笑顔で聞いてくるミドリくん
「あのっコレ渡したくて」
「僕に?」
「そう、ミドリくんに、今日バレンタインだから」
そう言ってお菓子の入った紙袋を前に出すと緊張から出た汗で紙がよれていることに気付く
熱かった体が更に熱くなる
気持ち悪いと思われたかも、引かれたかもそんな考えが頭によぎりミドリくんの顔を見れなくなる
「ありがとう、僕バレンタインの日に何かもらうの初めてだから嬉しいよ、本当すごく嬉しい」
そう言って私の手を躊躇なく優しく包み込み袋を受け取ってくれるミドリくん
「コレだけだから私もう行くね」
そう言って目も合わせず逃げるように中庭を後にしようとした時
「待って」
手を握られ止まる
「ハルさん、コレ大したものじゃないんだけど」
「えっ?」
手に温かな温もりを感じ振り返る
ミドリくんの両の手を伝って私の手に魔力が伝わってくる
淡い緑の光を放ちながらピンクのガーベラが花開く
「お返し」
そう言って優しい笑顔を向けてくるミドリくんに私は鼓動を抑えきれない
私は改めて思う
この人に恋してるんだと。
2/15/2026, 3:23:15 AM