前回投稿分から続くおはなし。
ノラばあちゃんにお茶会のお呼ばれをされて、
昔管理局でキツツキの名前を貸与されておった、例の稲荷神社のおばーば様が、
孫が作ったお餅を手土産に、ウッキウキで、
管理局の経理部に降臨した
の、ですが。
「あらあらあら、キーちゃん!
来てくれたのね、嬉しいわ!」
ちゅどどどど、ズドドドドド!!
コタツで編み物をしておったノラばあちゃん、キツツキばあちゃんがコタツに近づいてきてすぐに、
それこそ狐や猫が姉妹兄妹と本気でじゃれ合う程度の感覚で、すなわち「至極自然な感覚で」、
魔法だの秘術だのの撃ち合いを始めたのです!
そういえばノラばあちゃんとキツツキさん、
昔々はバディーを組んでて、
それはそれは、ヤンチャしてたって聞いたなぁ。
先にお茶会のコタツに来ておったお嬢さん・ドワーフホトが、クピクピ。
高級台湾茶を飲みつつ、
ふたりの「じゃれ合い」をボーっと見ています。
カタカタ、ことん。
お茶会会場のコタツの上で、
揺れるキャンドルが右に左に、傾きました。
何がヤバいって
日頃は編み物などしてるノラばあちゃんと
もう管理局を退局して●年のキツツキばあちゃんが
双方ドチャクソ楽しそうに
ちゅどどどど、ズドドドドド!!
管理局収蔵のチートアイテムなり
コンコンふぉっくす稲荷秘術なりを
ブッパしておることなのです。
おうおうおう。
ノラばぁの2割の本気モードだ。
久しぶりに見たぜ。
ノラばあちゃんの同僚にして、ドワーフホトお嬢さんの親友・スフィンクスが、ズズーッ。
高級台湾茶を飲みつつ、
ふたりの「じゃれ合い」をボーっと見ています。
カタタタ、たたん。
お茶会会場のコタツの上で、
揺れるキャンドルが前に後ろに、移動しました。
「アンタも元気そうでなによりだよ、ノラ、
でも見ない間にちょいと老けたねぇ」
どどどどどん!ちゅどどどどん!
「そりゃそうよ、キーちゃんのような、永くながく生きられる種族じゃないもの、
そんな無茶は言わないものよ、キーちゃん」
ドタタタタタ!タタダダダダン!
「ああ何年前だろう、あの頃が懐かしいよ」
「私も懐かしいわキーちゃん。本当に、遠慮しないで、たまには遊びに来てね」
「それこそ無茶言うんじゃないよ」
ズダダダダ!どだだだだ!
どんどんどんどんどん!チュピーン!
管理局収蔵のチートアイテムで魔砲ぶっぱのノラばあちゃんと、
強大なコンコン稲荷狐の稲荷秘術を一斉掃射のキツツキばあちゃん。
どちらも楽しそうに談笑して、楽しくじゃれて、
でも、ふたりの外は阿鼻叫喚。
カタカタたたん、揺れるキャンドルが振動に合わせて、前後左右に滑るのでした。
揺れる、キャンドルの火ではなく、
揺れる「キャンドル」のおはなしでした。
その後、ひとしきり体を動かしたばあちゃんズ2名は、とっても良い笑顔で再会の抱擁をして、
ドチャクソ幸福に、お茶会を楽しみましたとさ。
めでたし、めでたし。
12/24/2025, 3:27:42 AM