バスクララ

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彼女は明るく快活で、その場にいるだけで雰囲気が明るくなる。まさに太陽のような人でした。
誰もが彼女を好きになり、誰もが彼女に救われる……自分もその一人でした。
目の見えない自分にも変わらぬ態度で接してくれた彼女。的確なサポートをしてくれた彼女。
恋に落ちるのに時間はかかりませんでした。
彼女ともっとずっと一緒にいたい。自分だけを見ていてほしい。……自分だけのものにしたい。
そんな想いが胸の中に渦巻くようになりましたが、そんなことを彼女が望んでいるはずありません。
浅ましい自分の想いに悶々としていると気付かぬ内にしかめっ面をしていることが増えたらしく、彼女に何か悩みでもあるのかと心配されてしまいました。
まさか貴女が悩みのタネですとも言えず適当にはぐらかしましたが、嬉しかったのも事実です。
彼女が自分を心配している。
それだけで自分の心は喜びに満ちたのですから。
ああ……彼女を独り占めしたい。
自分の醜く性悪な心を満たすためにはそれしかありません。
ですがそれはいけません。
彼女に嫌われたくありませんから。

2/22/2026, 2:40:27 PM