雪の静寂は重々しい。窓の外ではどこまでも同じ色が積もっている。白さが周りの音を吸って、耳が痛くなるほどの静寂が襲う。薄暗い雲と、さらに薄暗い室内から、ぼんやりと外を眺め続ける。雪を見るのは初めてで、 イスに膝立ちで窓の外を覗き込んでいた。考えていたより怖い風景に、あまりいい気分にはなれなかったが、
12/18/2025, 12:51:49 AM