『降り積もる想い』
まるで雪のようだと思った。
積もれば積もるほど、気持ちは大きくなって、
一向に消える気配がない。
会えば会うほど、舞っている雪は吹雪になった。
より一層雪が積もって溶けなかった。
どうしようもないと思った、もう元には戻れなかった。
どうにか積もり積もったこの雪を消したかった。
私は雪が降らない地域に住んでいるから、
自分の背よりも高い雪の壁をなくす方法も、
雪かきの方法も知らなかった。
暖かくなって自然に溶けるのを待つ以外に、
私にできることは何ひとつとしてなかった。
12/21/2025, 2:11:53 PM