語り部シルヴァ

Open App

『小さな命』

必死にゴム製の乳首にしゃぶりつき、
勢い余って口からミルクが溢れている。
帰り道に弱い鳴き声が聞こえたもんだから
駆け寄ってみると子猫が迷子になっていた。

そのうち親が探すだろうと思ったが毛繕いが
足りていない汚れた毛並みに腫れぼったい目をしていたから
反射的に病院に連れて行った。
薬も貰って一安心したところでミルクをあげていた。

お金を貯めていて心底安心したと思うと同時に
これからこの子の親にきちんとなれるかが心配だった。

今お腹もいっぱいになって
私の膝の上で丸くなって寝ている子猫。
必死に生きるその姿に思わず涙が出た。

語り部シルヴァ

2/24/2026, 10:45:24 AM