駅前に2段だけの階段がある
なぜ?と思うが生まれた頃にはできていた駅だから私は知らない
それほど古い路線ではなく、後付けの駅だから
おそらくもともとあった建物だと思う
見慣れたはずの景色に、違和感をおぼえる
なんだろう……
大学に行くために歩は緩めない
2限目からだから、朝は遅い
人はまばらだが、一瞬みんなが見る方向がある
女の子がいる
ただそこにいる
泣いてはいない、てか全然動かない
どこかに意識が飛んでいるかのようにぼーとしている
誰も声をかけない
どこか近づけない、面倒事に巻き込まれそうな予感がする
ぼさぼさの髪に、汚れがついて着古された服
足はまさかの裸足だ
手に持っているぬいぐるみだけがなぜか綺麗だ
大人はみんなちらりと彼女に目を向ける
……ただ、誰も彼女に声はかけない
見ていられないのは少女よりも大人たちのほうかもしれない
2/21/2026, 7:16:40 AM