Love you
何も変わらない平日の昼下がり
人々は仕事に勤しんでアパートの周りは静かだ
僕はただ何をするでもなくベッドに沈んだまま
天井の染みは数え飽きた。
それでもスマホを見る余裕もなく
染みが蜘蛛に見えた
蠢き自分に食らいつく蜘蛛、役に立たない自分はせめて虫の餌になればいいのに
全部幻覚だと分かっててもそう思う。
何も変わらない平日の昼下がり
今も絶え間なくクルマが蠢いている
鏡の自分は鏡の向こう側に向けて嘲笑している
今日もご飯を食べベットで寝るだけの生活
いつまでこうしているのだろうか
それでも今日も天井の蜘蛛は自分に食らいつく
床のムカデはコードだろう。
幻覚たちに食われて消えたい
今日も鏡の向こうの人間はこちらを見て嘲笑している
いつかの昼下がり
何の音も聞こえなくなった
虫は蠢き自身の身体に纏わりついている
鏡の主はこちらを見て言った
「Love you」
ベランダには心地良い風が吹いていた
2/23/2026, 6:05:54 PM